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「ピンクを身につけると…テンション上がります」女子400mで“17年ぶり日本記録超え”フロレス・アリエ(21歳)が日本国籍取得…その「意外な素顔」

posted2025/06/19 11:05

 
「ピンクを身につけると…テンション上がります」女子400mで“17年ぶり日本記録超え”フロレス・アリエ(21歳)が日本国籍取得…その「意外な素顔」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

今年5月の静岡国際女子400mで17年ぶりに日本記録越えを果たした日体大3年のフロレス・アリエ。念願の日本国籍も取得し、来月初の日本選手権に挑む

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NumberWeb編集部

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Asami Enomoto

  21歳のフロレス・アリエ(日体大3年)が、日本陸上界に新たな風を吹き込んでいる。5月3日の静岡国際陸上女子400mで51秒71をマーク。ここまで17年間も破られていなかった千葉麻美(ナチュリル、当時)の日本記録を0.04秒上回るタイムを叩き出した。

 父がペルーと日本、母がイタリアとペルーにルーツを持つため、当時はペルー国籍ということもあり、日本新記録にはならなかった。だが、今月ようやく念願の日本国籍を取得した。来月に迫った日本選手権での快走も期待される新星へのインタビュー。そのダイジェスト版をお届けする。

◆◆◆

「試合の決勝では大体ロンTもピンクで靴下もピンク。荷物の半分以上がピンクですね」と語るフロレス。衝撃的な記録を出した静岡での大会でも、愛用のピンクを身にまとっていたという。「テンションが上がって気分が良くなる」と笑顔を見せる。

「運動音痴」から「日本記録超え」への道のり

 陸上競技を始めたきっかけは意外なものだった。「めちゃくちゃ運動音痴で、リズム感もないし、スキップもできない。走ることしかできないから」と中学時代に陸上部に入部した。

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 高校1年生までは100m、200mのショートスプリントが中心だったが、当時の指導者の勧めで400mに挑戦。翌年、高2のインターハイで6位入賞を果たし、「自分に向いているのかも」と本格的に取り組み始めた。

 一方で、その後の道のりは決して平坦なものではなかった。

 肉離れによる長期離脱もあり、体重が6kgも増加。「400mってどうやって走ればいいんだっけ?」と走り方も分からなくなるほど悩んだ時期もあったという。それでも諦めずに日体大へ進学し、食生活の改善などを経て、昨季は自己ベストを大幅に更新。そして今季、ついに上述の静岡国際で衝撃の51秒台をマークした。

「まさか51秒台が出るなんて」「正直いまもまだ信じられないくらいで(笑)」と日本記録超えの瞬間を振り返るフロレス。

 そんな天真爛漫な笑顔の裏にある、覚醒のワケとは――?

<続く>

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 この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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