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プロ野球新外国人を成績でズバリ査定「円安で大物バッター皆無」「出戻りバウアーは中4、5日…“3人全員当たり”のパ球団は?」 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2025/06/10 11:03

プロ野球新外国人を成績でズバリ査定「円安で大物バッター皆無」「出戻りバウアーは中4、5日…“3人全員当たり”のパ球団は?」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

日本球界復帰でタフネスぶりを見せているDeNAバウアーだが……ほかの新外国人選手はどうなっている?

〈ヤクルト〉
アビラ(先発)

3試1勝2敗0S0H
16回6球11振 率3.38
ランバート(先発)
8試1勝4敗0S0H
46.1回15球35振 率2.53
バウマン(救援)
13試0勝1敗0S1H
12.1回10球13振 率3.65

 新外国人はすべて投手。打線が弱い中、ランバートはローテを維持。アビラも5月から先発で投げている。救援のバウマンは制球に難があり勝ちゲームでは投げていない。

〈中日〉
マルテ(救援)

22試1勝3敗1S11H
20.1回7球15振 率2.66
マラー(先発
6試1勝3敗0S0H
32.1回7球34振 率4.73
ボスラー(外野)
38試130打29安3本14点
0盗9球30振 率.223 OPS.650
ウォルターズ(投手)

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 マルテは終盤に投げることが多い救援だが、守備に難があるようでバント処理でたびたび失策するため、信頼感は今一つ。マラーは5月29日に来日初勝利を挙げた。ボスラーは一塁を守り、弱体打線の中軸を打つも結果は出ていない。

ロッテと楽天で好投を続けているのは?

 続いてはパ・リーグ。ソフトバンクは新外国人はなし。クローザーのオスナが相変わらず不安定で、これから新戦力を獲得する可能性もあるだろう。ロッテから見ていく。

〈ロッテ〉
サモンズ(先発)

3試1勝1敗0S0H
12.2回8球10振 率3.55
ボス(先発)
10試2勝3敗0S0H
63回12球43振 率2.14
ゲレーロ(救援)
14試1勝3敗1S4H
12.2回5球13振 率4.26

 サモンズは5月に入って3試合先発したが、制球に難がある。ボスは打線の援護が弱い中10試合中6試合でQS(6回以上投げて自責点3以下)と安定感のある登板を続けている。救援のゲレーロは22年にロッテで投げていた。203cmの巨漢で100マイルの速球を誇るが、このところ救援失敗が多くなっている。

〈楽天〉
ハワード(先発)

4試2勝0敗0S0H
24.1回4球18振 率1.48

 ハワードは5月に初登板し、4試合中3試合でQSと安定感ある投球。楽天はMLB13本塁打の外野手オスカー・ゴンザレスを獲得。また2020年、ヤンキースで本塁打王になったルーク・ボイト獲りも報じられている。フランコが低調な中、打者を補強している。

獲得した3人の新外国人すべてが機能しているのは…

〈オリックス〉
ディアス(内野)

20試54打14安0本2点
0盗6球12振 率.259 OPS.630
オリバレス(外野)
6試18打4安0本0点
0盗0球5振 率.222 OPS.444

 昨年後半に活躍したセデーニョが西武に移籍し、急遽ディアスとオリバレスを獲得するも2人で0本塁打と期待外れで、今はファームに落ちている。

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