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プロ野球新外国人を成績でズバリ査定「円安で大物バッター皆無」「出戻りバウアーは中4、5日…“3人全員当たり”のパ球団は?」
posted2025/06/10 11:03

日本球界復帰でタフネスぶりを見せているDeNAバウアーだが……ほかの新外国人選手はどうなっている?
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by
JIJI PRESS
かつて「外国人」と言えば、打者が多かった。「メジャー何本塁打」の前触れと共に来日し、中軸で起用されることが多かったが、今や様変わりしている。「出戻り」も含めた各球団の「新外国人」のここまでの成績を振り返ろう。
首位阪神、岡本離脱の巨人を支えるのは…
〈巨人〉
キャベッジ(外野)
49試185打48安7本24点
3盗16球57振 率.259OPS.761
エンゼルス、アストロズで67試合に出場して2本塁打。岡本和真の穴を埋めるとまでは行かないが、このところ4番に座るなど、そこそこの成績を上げている。なお、巨人は育成でチェコ出身の内野手フルプが在籍している。
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〈阪神〉
デュプランティエ(先発)
8試2勝2敗0S0H
46.2回9球62振 率1.54
ネルソン(救援)
6試0勝1敗0S2H
5.2回3球4振 率1.59
ヘルナンデス(内野)
16試39打9安0本1点
0盗1球13振 率.231 OPS.532
MLBでわずか1勝のデュプランティエだが、奪三振率が高く、ローテの一角を担い、首位を走る原動力に。フィリーズで救援として活躍したネルソンも5月後半に初登板してから好投。三塁を守るヘルナンデスは、開幕直後に二軍に。5月後半に昇格して6番を打っているが、粗さがありレギュラー定着とはいいがたい。
〈DeNA〉
バウアー(先発)
11試4勝3敗0S0H
80回22球70振 率3.04
別格の実績を誇るバウアーは2年ぶりに復帰してローテの一角を担っている。初登板から3連敗したが、以後は中4~5日の間隔で投げ4連勝。120球以上投げるのも平気という異色の活躍だ。なお、22歳の右腕投手マルセリーノも支配下登録した。
久々の打者の「当たり」は広島ファビアンか
〈広島〉
ドミンゲス(先発)
5試1勝0敗0S0H
21.2回15球17振 率2.08
モンテロ(内野)
24試86打24安1本13点
0盗7球16振 率.279 OPS.714
ファビアン(外野)
55試222打68安6本26点
1盗5球38振 率.306 OPS.773
ドミンゲスは制球は今一つだが、4月15日に初勝利。出産に立ち会うため一時帰国。5月末に帰って来てからは投げていない。ファビアンは中軸に座り勝負強い打撃で貢献している。久々に「当たり」という印象。モンテロは開幕直後にファームに行ったが5月13日に復帰してからは中軸で活躍している。