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「あの時は長谷部さんが代表引退して」遠藤航が会見で熱弁した“7年前と今”…サッカー日本代表vsオーストラリアは消化試合ではない
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ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/06/05 11:03
“大シャッフル”となった日本代表。キャプテン遠藤航が前日会見で語った若き選手たちへの熱い思いとは
「あのときは長谷部(誠)さんが代表を引退して、誰がそのポジションを務めるかというときだったので……」
そして、遠藤は長谷部引退の穴を埋めただけではなく、吉田麻也を挟んで、キャプテンの座まで引き継ぐことになった。
若手に対して熱弁した「自分が生き残る道」
そんなストーリーがあるからか、オーストラリア戦を前にした遠藤の話は自己分析だけでは終わらなかった。キャプテンとしての自覚からか、今の若い選手たちに向けたメッセージも発信した。
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「今の国内組の選手たちは……やはり海外にいる選手が代表に多く入っているということで、『国内で試合に出ていても、なかなか代表に入れる機会がない』と思っている選手たちがいるかもしれません。これから海外に行きたいとか、代表に入り続けたいという思いを持った若い選手たちに言いたいのは、『選手それぞれの道があって、代表の立場がある』ということです。
早く海外に行き、そのまま活躍して代表に入れる選手もいれば、国内でしっかり長い期間活躍をしてから海外へ行き、そこからようやく代表に入れる人もいます。自分の選手として置かれている状況や、周りの選手たちの環境がどうなのかとか、どこでプレーしているのかなどを相対的に考えながら、若い選手たちには自分が生き残る道を自ら進んで作っていってほしいなと思っています」
一つの質問への回答から始まり、最後は熱いメッセージを送った。その背景には自分を育てて来てくれた人たちへの感謝と、これからを担う若い選手たちへの遠藤の想いがあったからだろう。
鈴木唯人や藤田らパリ世代はどう臨もうとしているか
では、そのような熱いメッセージを送られた側の選手たち――鈴木唯人や藤田譲瑠チマらパリ五輪世代は、一体どのような覚悟で、今回の2試合に挑もうとしているのだろうか――。〈つづく〉

