酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
電撃トレード即ホームランの巨人リチャード…じつは二軍成績が“球史に残るレベル”「5年連続本塁打王は史上最長」「驚異の402試合88発」
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広尾晃Kou Hiroo
photograph bySankei Shimbun
posted2025/05/14 11:04

巨人に電撃トレード加入となったリチャード。ソフトバンク二軍時代の本塁打ペースはすさまじいものがある
ここでは知られざる「二軍の記録」にスポットを当てることにする。
ファームの通算本塁打記録を見ておこう。
(※以下成績はすべて2024年シーズン終了後のもの)
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江川智晃15年 866試合2759打数760安打
120本塁打450打点64盗塁 打率.275 OPS.841
細谷圭15年 830試合2713打数773安打
100本塁打471打点 68盗塁 打率.285 OPS.817
大田泰示15年 698試合2635打数708安打
96本塁打379打点8盗塁8 打率.269 OPS.762
鵜久森淳志14年 922試合 2955打数782安打
89本塁打 451打点 22盗塁 打率.265 OPS.743
リチャード6年 402試合1324打数304安打
88本塁打287打点 4盗塁 打率.230 OPS.815
和田恋11年 803試合2580打数647安打
85本塁打397打点18盗塁 打率.251 OPS.717
石川慎吾13年 781試合2603打数806安打
83本塁打394打点18盗塁 打率.310 OPS.838
中川大志11年 831試合2793打数776安打
81本塁打457打点40盗塁 打率.278 OPS.773
陽川尚将11年 712試合2425打数617安打
80本塁打402打点28盗塁 打率.254 OPS.763
後藤武敏12年 554試合1826打数538安打
79本塁打370打点2盗塁 打率.295 OPS.877
本塁打は、2005年から2019年までソフトバンクでプレーした江川智晃の120本が最多。2位が2006年から20年までロッテでプレーした細谷圭、さらに大田泰示、鵜久森淳志と続くが、猛烈な勢いで本塁打を量産している現役選手がいる。
電撃トレードでソフトバンクから巨人に加わり、移籍初戦でいきなり初ホームランを放ったリチャード(砂川リチャード)だ。じつは1シーズンを通じた本塁打記録でも中田翔、筒香嘉智、山川穂高と何ら遜色ない本数を放っている――。〈つづく〉

