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八村塁とNBAレイカーズ“再契約”の可能性は? 気になるGM発言「(ルイのような選手を)キープすることは重要」レブロンの去就も絡む今夏FAの行方
posted2026/05/18 11:07
会見でシーズンを振り返った八村塁(28歳)。今年6月末でレイカーズとの契約が切れる
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Allen Berezovsky/Getty Images
長いシーズンの中では様々な出来事があり、いいときも、うまくいかないときもある。断片的に見ると崩壊し始めたように感じることでも、時間軸を広げてみると、その壁を乗り越えたことで繋がりが強固になっているということも多い。八村塁にとって、今シーズンはそんな日々の繰り返しだった。
7月にフリーエージェントとなる八村にとって、先行きが不透明に見えることも多かった。2月のトレード期限前にはトレードの噂も多く飛び交った。負けが続くとプレッシャーも大きくなった。故障で欠場した時期もあった。スターターとして結果を残していながら、コーチの判断に従い、控えの役割を受け入れたときもあった。コーチやチームメイトと意見が合わないことや、納得できないこともあった。どんな集団であっても、高い目標に向かって本気で取り組んだら当たり前にあることだ。
たとえば、八村自身が活躍し、最後まで接戦を繰り広げたオクラホマシティ・サンダーとの最終戦でも、試合終盤にこんなことがあった。
「なぜルイが交代?」疑問の声が噴出
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試合残り12.2秒、3点を追いかけるレイカーズ。八村はその直前の3分間だけでも3ポイントシュート(以下3P)を2本沈めるなど、リズムに乗っていた。しかし、同点に追いつくために3Pが必要なその場面で、ヘッドコーチのJJ・レディックは八村とセンターのジャクソン・ヘイズをベンチに下げ、代わりに八村と並び3P力があるルーク・ケナードと、それまでまったく試合に出ていなかったセンターのマキシー・クリーバーを送り込んだ。結局、その攻撃ではオースティン・リーブスが比較的オープンな状態を作って3Pを打っている。シュートが外れたとはいえ、納得できるシュートチャンスだった。
しかし会場で、あるいは画面越しにその場面を見ていたファンからは、3Pが絶好調だった八村を下げたことへの疑問の声が噴出した。ESPNのラモナ・シェルバーン記者が試合後に内部から聞いた情報によると、コーチ陣はクリーバーをスクリーン役として、ケナードは第3の選択肢、つまり囮役として出し、八村よりケナードのほうがディフェンスから警戒されるという判断だったという。
試合後、八村にその場面でベンチに下げられたことについて聞くと、「コーチの指示なんで」との返答。納得しているかと聞くと、「コーチが決めたことなので、別に何も(気にしていません)」と言った。もちろん、これは表向きのコメントで、本人の中では納得はしていなかったかもしれない。それでも「自分がコントロールできないことを気にしない」というのが、シーズンを通しての八村の姿勢だった。

