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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
“プロ注目二刀流球児”がアメリカ高校球児100人にアンケート「勉強と野球の両立どうしてる?」「米国の大学に行って日本球界に貢献したい」
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by本人提供
posted2025/05/05 17:02
同志社国際のフォーク黒田レイモンド豪。中高一貫校に通う二刀流選手はグラウンド外の野球研究でも注目される
「学校に行くのは、勉強するのが目的だと思うんです。社会に出てどんな職業に就くにしても、学び方を知っていることはすごく大事です。僕自身は認知心理学、その中でも『身体性認知』という分野を深く学びたい。
同時に、まだまだ未熟ですが、野球選手としては、自分の目標より、チームを勝たせるために、どうすればいいかを考えていきたいと思います」
――そのうえで、大学は?
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「アメリカの大学に行きたいです。でも佐々木麟太郎選手のような実力はなく、レベルが高すぎる大学へ行けば試合に出られないので、僕の野球のレベルにあった大学を選びたい。そして、野球だけでなく自分が学びたい分野の専門知識を身につけたうえで、日本に帰ってきて、日本の野球界に貢献したいです」
野球選手としての成長も著しいだけに
高校で野球を頑張って、甲子園に出て、夢はプロ野球、みたいな野球選手のキャリアプランはもはや昔の話。レイモンドは野球選手としての成長も著しいのは、第1回で記した通り。
今は日本のマインドと、アメリカの先進性を併せ持つ――こんな若者が育ってきているのだ。日本野球の未来は、捨てたもんじゃない。〈第1回からつづく〉

