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「悲しさでコートを離れられなかった」37歳でパリ五輪代表…深津旭弘は“あのイタリア戦”で何を感じた?「“後輩”石川祐希と話したこととは…」
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藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori
photograph byJMPA
posted2025/04/25 21:00

人気動画シリーズ「Numberバレーボールナイト」で小野寺太志がパリ五輪イタリア戦の“最後のサーブ”について振り返った
深津 堺ブレイザーズに移籍した時に、一回全部なくしているんです。今までの成績とかキャリアを。まっさらな自分を出すだけだという純粋な気持ちになれました。今まで持っていた感覚を思い出させてくれた感覚があって。だから、代表に選ばれた時も、そのままいっちゃえという気持ちでした。うまいとかうまくないとか、できるとかできないとかは一回置いておいて、今自分が持っているものすべてを出して挑もうと思いました。スイッチはもう、クラブで入っていて、日本代表という別の場所にそれを持ち込むだけという感じです。
福澤 一度リセットして、純粋にバレーボールに向き合っていったら、つながったということですね。
深津 そうですね。選手との兼ね合いもあったので、若い選手とマッチしたんじゃないでしょうか。自分のキャラクターも生かされたのかもしれません。
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福澤 34歳で代表に呼ばれて、37歳でパリ五輪に行ったわけですけど、最後のイタリア戦で1点の遠さを痛感したと思います。あの時、何を感じましたか。
深津 あの瞬間はすごく複雑な感情でした。僕は彼らとやる時間は一番短かったと思います。皆は8年くらい一緒にやっていた。そのチームがこれで終わってしまうんだという悲しさ、試合に負けた悔しさ、いろんな感情で、なかなかコートを離れられなかったんです。胴上げして、相手選手と挨拶して、チームで写真を撮り終わっても、離れられなくて。
石川祐希とどんなことを話した?
福澤 それは選手にしか味わえない感情ですよね。キャプテンの石川祐希は、星城高校の後輩ですけど、オリンピックが終わってからどんなことを話しましたか。
深津 これ、あったらよかったんですけどね、ないんですよ(笑)。
福澤 ないんや。

【続きは動画で見る】動画の完全版では、東京グレートベアーズのチームの特徴や、おすすめ選手、バレー界では有名な「深津3兄弟」の関係性などについて、旧知の仲の福澤さんと楽しく話す深津選手が見られます。恒例の視聴者からの質問コーナーでは、甲斐優斗選手とのエピソードも。人気動画シリーズ Number Volleyball Night 「深津旭弘×福澤達哉 悲しくて、悔しくて、コートから離れられなかった」はこちらからご覧ください。
