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「石川祐希、高橋藍を超える選手に」シャイな21歳・甲斐優斗が明かした“驚異のメンタル”「いい意味でプライドがないというか…」
posted2025/01/20 17:00

人気動画シリーズ「Number Volleyball Night」で甲斐優斗と福澤達哉が対談。甲斐が所属する専修大の「S」マークで2ショット
text by

藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori
photograph by
Tadashi Hosoda
「あっ、日本一になっちゃった」
福澤 まずは、昨年のことになりますが、専修大学の全日本インカレ初優勝、おめでとうございます。
甲斐 ありがとうございます(笑)。
福澤 今の心境はいかがですか。
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甲斐 嬉しいけど、達成感はあまりなくて……「あっ、日本一になっちゃった」って思いです。
福澤 去年は、夏にパリ五輪があって、そのあと大学に戻って、秋リーグ、全日本インカレというスケジュールでしたが、秋リーグは何位だったんですか。
甲斐 7位で終わってしまい、納得いく結果ではありませんでした。
福澤 秋季リーグを7位で終えてから、たった1カ月ほどで全日本インカレ優勝までいったわけですね。モチベ―ションやアクションの変化などがあったんでしょうか。
甲斐 まず、春リーグの前、チームが始動したときに、キャプテンに「今年が一番、日本一になるチャンスがあるんじゃないか」と言われました。キャプテンは練習でもすごくやる気を出していて、自分もそこに乗っかった感じです。なかなか結果は出なかったんですけど。あとは、代表で得たものをチームに還元しながら全日本インカレまで準備しました。
福澤 パリ五輪まで話をさかのぼりたいんですが、日本代表においては、同じポジションに石川祐希選手、髙橋藍選手、大塚達宣選手がいますよね。そのライバルとメンバー争いをするわけですが、パリ五輪のメンバーに選ばれた瞬間はどういう気持ちでしたか。
甲斐 このオリンピックに懸けて、パリ・バレーへの挑戦もしましたし、いろんな準備をしていたので、まずはすごく嬉しかったです。
福澤 実際、パリ五輪の第2戦アルゼンチン戦で試合に出て、初得点をしました。そのときの印象はありますか。
甲斐 パスを乱されてやばいって思っていたんですけど、そのあと決めきれたのでよかったです。
五輪で感じた「1点へのこだわり」
福澤 五輪では、メダルに届きそうで届かなかった。メンバーとして、最後のイタリア戦後に感じたことはありますか。
甲斐 あと1点というところだったので、すごく悔しかったですし、自分が出ていたらどうなっていたかなと思いました。
福澤 1点に対するこだわりは、全日本インカレでも、場面場面で意識するようなことはありましたか。