DeNA入江大生“涙のハマスタ帰還”「野球界初の手術」から597日ぶり一軍登板…今永昇太・山﨑康晃らに支えられ「投げられるのは幸せだな」 

「日本一は嬉しかったですけど、やはり自分がいないもどかしさというのは感じました。とくに昨年の夏場、チームが苦しいときに、助けられなかったというか……。まあ僕がいたところで助けられたのかわからないけど、なにもできないっていうのが本当に悔しかったんです。今年は、大きな口は叩けませんが、常にチームのそばにいて、苦しいときは支え、勢いに乗っているときは後押しをしたい。とにかくチームの力になりたい」

昨年日本一を達成した場にいられなかった入江。今季こそは貢献を誓う　©Hideki Sugiyama

「やっぱり勝たないと報われない」

　実感を込めて入江は強い口調で言った。

「僕は試合に勝って、チームメイトやスタッフ、ファンの皆さん全員で喜びを分かち合う瞬間が一番好きなので、そこに対しては常に貪欲でありたいと思っています。やっぱり勝たないと報われませんから」

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　またプロ野球選手としてファンの支えを痛感した597日間だった。

「やっぱり応援される選手でありたい。ファンの方々には試合に出ていなくても本当にたくさんの声を頂きました。応援されると、見えない力が働いて、それが自然と実力以上の力を発揮させてくれるので、これからもしっかりと応えていきたいですね」

　引き締まった表情を崩すことなく、入江は真摯に終始語りつづけた。

　取材終わりに「今日はとてもシリアスな入江選手でしたねえ」と伝えると、「だって質問が本気なんですもん！」と言い、そこでようやく顔をほころばせた。チームきってのムードメーカー、やはり入江には笑顔がよく似合う。