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野球のぼせもんBACK NUMBER
二軍落ちリチャード“その後”「ショックで表情暗く…立ち直れてない」現地記者にひと言、“苦しむ怪物の今”…ソフトバンク同僚・山川穂高はどう見た?
text by

田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byKYODO
posted2025/04/18 11:01

プロ8年目で初の開幕スタメン入りも無念の二軍落ちとなったリチャード25歳
ファーム降格後最初の試合出場だった4月6日。くふうハヤテ戦(タマスタ筑後)で決勝2ランを左翼へ運ぶと、続く8日の広島戦(同)ではサヨナラ安打を放った。ヒーローインタビューに選ばれていた。
「ナイスバッティング」。そう筆者が声をかけると、リチャードはひと言。「普通です……」。表情は暗く、まだ立ち直れていないように見えた。4月16日時点で二軍でも20打数2安打と苦しんでいる。
山川は、そんなリチャードの姿を予測していたかのように、こんなことも言っていた。
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「野球が仕事。二軍に行ったからやめますとはならないわけで。我々は与えられたところで野球をやるのが仕事なんです。だから二軍であっても、しっかりやる以外の選択肢はない。ましてや不貞腐れるとか、逆に一軍だから頑張るとか、プロとしてあってはならないんです」
プロ野球選手は結果が出るまでもがくしかない。そこに特効薬はない。もがき続けるしかないのだ。
あのポテンシャルを諦めたくない――それは同僚も首脳陣も、そして新人時代から見てきた筆者も抱える思いだ。リチャード25歳、這い上がれるか。

