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「どんなバレーをするんだろう…すごく興味ある」女子バレー日本代表・石川真佑24歳に芽生えた“リーダーの自覚”「新監督はトルコ出身39歳」
posted2025/04/17 11:03

初の外国人監督としてバレーボール女子日本代表を率いるフェルハト・アクバシュ(39歳)。石川真佑はチームを牽引する覚悟を言葉にした
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
L)PA Images/AFLO,R)Takahisa Hirano
イタリアでの2シーズン目、ノヴァーラでの生活はなかなか過酷だった。石川真佑の長く伸びた髪の毛も、その一つの証明だ。
「美容院にも行けなくて、出発前のカットとカラーのまま。色が落ちちゃって、すごいことになっているんです」
髪の毛に触りながら笑っていたイタリアでの取材から1カ月半が過ぎた4月14日、全日程を終えた石川が帰国した。リーグ戦はプレーオフのセミファイナルでコネリアーノに敗れ4位で終えたが、欧州各国のクラブが出場するCEVカップでは優勝。初めてのタイトルを獲得したシーズンを「うまくいかないことも多かったけれど、経験はプラスになった」と振り返った。
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ただ、石川の視線はすでに「これから」に向けられている。
「スタッフもメンバーも代わって、新しいチームで戦うので自分が経験していることをプラスにして、チーム全体でコミュニケーションを取りながらいい結果を残したいです」
女子バレー日本代表34名が発表
帰国前の4月10日、今年度の女子日本代表登録選手が発表された。
選出された34名には、リオ五輪と東京五輪に出場した33歳のミドルブロッカー島村春世やパリ五輪に出場した35歳のセッター岩崎こよみといった豊富な経験を持つ選手から、今春高校を卒業したばかりの18歳、秋本美空や河俣心海ら新鮮な顔ぶれが揃う。もちろん、石川もその中に名を連ねた。
新しい日本代表にはどんな選手が選ばれるのか。日本が目指すバレーボールはどんなスタイルか。多くの話題がある新体制において、石川が強く関心を寄せたのは2月21日に監督就任が発表されたトルコ出身のフェルハト・アクバシュ氏についてだ。