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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「太田(蒼生)や若林(宏樹)が使えればもっと…」《史上初の実業団vs大学》エキスポ駅伝で青学大・原晋監督の言葉に感じた“駅伝界の課題”の内幕
posted2025/03/24 06:00

箱根駅伝王者である青学大は7位に終わったエキスポ駅伝。エース区間の3区には期待の1年生・飯田翔大を起用したが、苦しい台所事情も見えた
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和田悟志Satoshi Wada
photograph by
Satoshi Wada
実業団と大学生が日本一をかけて争う史上初の駅伝「ACN EXPO EKIDEN 2025」は、トヨタ自動車の圧勝で幕を閉じた。レース前から青学大の原晋監督の実業団に対する好戦的なコメントも紙上を賑わせたが、そのウラには関係者だからこそ感じる駅伝界の“危機感”があったという。《全2回の1回目/つづきを読む》
史上初の「実業団vs大学」の駅伝対決
「史上初めて実業団と大学生のトップチームが激突する、夢の駅伝レース――」
そう銘打った大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025が3月16日に開催された。
「こんな目立つ大会なのに、実業団の上位チームが出ないのはあり得ない」
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「実業団チームは外国人選手を使うべきではないでしょう」
大会前のスポーツ紙の報道には、青山学院大の原晋監督の実業団を煽るような文言が踊った。
原監督はレース後に「そこまで性格悪い男ではない」「あえて演出している部分もある」と明かしているが、実際に原監督のこんな発言が大会の盛り上げに一役買っていたように思う。
とはいえ、レースは、実業団の強さが際立った。
1区で先頭に立ったトヨタ自動車が、2位以下を寄せ付けずに圧勝。また、区間賞は全7区間で実業団勢が獲得した。