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投手・大谷翔平復帰が6月なら「9勝95奪三振、防御率2.80」と予想するが“2度目のトミージョン”だけに…二刀流継続へ「勝負の年」なワケ
posted2025/03/18 06:04

2シーズンぶりにマウンドに上がる予定の投手・大谷翔平。復帰時期を6月頃として、成績を予想すると……?
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Nanae Suzuki
21~23年の投手成績予想が“高精度”だった
本稿では「投手・大谷翔平」について、予想してみよう。来日直前、大谷は「投球練習」をストップした。報道によると昨年のワールドシリーズで脱臼した肩関節の状態を考慮しての模様だ。
復帰に向けて予断を許さない状況といえるが――筆者は投手成績についても2021年から予想を出している。
【2021年】
予想:23登板8勝4敗127回13被本塁打70与四球160奪三振 防御率4.00
結果:23登板9勝2敗130.1回15被本塁打44与四球156奪三振 防御率3.18
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【2022年】
予想:27登板15勝3敗172回22被本塁打22与四球179奪三振 防御率2.85
結果:28登板15勝9敗166回14被本塁打44与四球219奪三振 防御率2.33
【2023年】
予想:28登板18勝6敗172回17被本塁打47与四球230奪三振 防御率3.15
結果:23登板10勝5敗132回18被本塁打55与四球167奪三振 防御率3.14
【2024年】
投手として登板なし
投手に関しては、いい線をいっているのではないだろうか。
2023年は投手としても快調で8月9日には10勝目を挙げ、2年連続の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」を記録した。しかし同23日の登板で右腕の違和感を覚えて1.1回で降板、9月19日に2度目の右肘側副靱帯再建手術を受けた。
大谷は打者としてNPB時代から劇的に進化して、今やMLB屈指のスラッガーになっている。一方で投手としては、他の日本人投手とほぼ同様に成績が「やや小型化」している。
大谷のNPBとMLBでの通算成績で言えば、この3つの数字が象徴的である。
通算防御率:2.69→3.01
9イニング当たりの被安打数(H9):6.36→6.50
9イニング当たりの被本塁打数(HR9):0.40→0.99
それでも大谷は、NPBに比べて「打高投低」のMLBで一級品の投球を続けている。
“2度目のトミー・ジョン”はどうなる?
2025年に投手として復活するとして――大谷はどんな成績を残すだろうか?