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「葛藤があったのは確かです」監督の慰留を断りNEC退団…「レギュラー全員日本代表」のチームから、浦田聖子がビーチバレーに転向するまでの真相
text by

吉田亜衣Ai Yoshida
photograph byShiro Miyake
posted2025/03/17 11:01

「ビーチの女豹」の愛称で親しまれた浦田聖子さん
浦田がビーチバレーを選んだ理由
なぜ、ビーチバレーを選択したのか。
「ユースやジュニアを経験したときに身長206cmのガモワ(エカテリーナ・元ロシア代表)がいて小さい日本チームはボコボコにやられました。世界のレベルの高さを感じながらも、いずれは世界を相手に戦いたいという気持ちが芽生えました。NECにいたらレギュラーに定着して日本代表に選ばれ、そこでレギュラーを目指してようやく世界と戦えるという道筋もあったかもしれません。それと比較すると、ビーチバレーはポイントを獲得できれば、ワールドツアーに参戦して自力でオリンピック出場を手にすることができる。そういう部分に魅力を感じ、やってみたいと思いました」
2002年5月。浦田は、当時西村晃一が立ち上げた「ビーチウインズ」の一員として、朝日健太郎、山本辰生、椿本真恵らとともに新たなスタートを切った。《インタビュー第2回、第3回に続く》
(撮影=三宅史郎)
