2024年M-1・連続インタビューBACK NUMBER
「ここに水を」「トイレはこの動線です」令和ロマンくるまの“黒幕ぶり”… M-1初出場ジョックロックが目撃したウラ側「くるまさんがスタッフを指導してた」
text by

中村計Kei Nakamura
photograph byTadashi Hosoda
posted2025/03/09 11:00
結成2年半でM-1決勝初出場となったジョックロック。福本ユウショウ(ツッコミ、ネタ作り担当、左)とゆうじろー(ボケ担当)
福本 そうなんや。
ゆうじろー でも、ほんと、すごかったですよね。
福本 前大会はウケよりも内容が重視されるんじゃないかみたいな考えがあって、芸術点みたいなので勝とうとしていたんです。でも、準々決勝で、僕らの前の豪快キャプテンと20世紀がバカウケしていて。結局、僕らが落ちて、彼らが準決勝に行ったので、あれくらいウケないとダメなんだと。今大会は、ウケ重視でつくったという部分はあったんです。あと舞台にたくさん立たせてもらえるようになって、僕たちの技術自体が上がったというのもあると思うんですけど。
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ゆうじろー NGKに立ったのも一昨年の準々決勝が初めてで。あれ以降、何回か立たせてもらえるようになって、マイクの使い方にも慣れてきたというのはあったと思います。
――劇場によってマイクの使い方が違うものなのですか。
福本 NGKはマイクの感度がいいので、めちゃくちゃ音を拾うんです。最初はそれをわかっていなかったので、普段のライブの感覚でめちゃくちゃ近づいてしゃべったら割れるぐらい拾われちゃって。そのへんは調整できたのかなと思います。
「ここに水」「マイクはここ…」令和ロマンくるまの暗躍ぶり
――今大会は、令和ロマンの連覇なるかというのが1つの大きな物語になっていましたが、そういう雰囲気は感じられましたか。
ゆうじろー というより、令和ロマンのくるまさんは、大会がよりよくなることを誰よりも真剣に考えているんだなと思いましたね。リハーサルのとき、スタッフさんに「ここに水、置いといた方がいいですよ」とか言ったりしていて。
福本 言ってた、言ってた。そういえば。
ゆうじろー 「ここは演者さんたちがトイレ行くときに何度も通るので、もうちょっと空けておいた方がいいと思います」とか。
福本 スタッフに指導する立場の人になってた。カメラさんにも「このへん、こう抜いてもらったら、いい感じに映るかも」とか。


