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「負の感情はない」「伊藤匠さんにメールしたんです」永瀬拓矢32歳“80分の本音”を聞いた記者が確信「藤井聡太七冠に勝とうと全力なら、また…」 

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大川慎太郎

大川慎太郎Shintaro Okawa

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2025/02/11 06:03

「負の感情はない」「伊藤匠さんにメールしたんです」永瀬拓矢32歳“80分の本音”を聞いた記者が確信「藤井聡太七冠に勝とうと全力なら、また…」<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

立ちはだかる絶対王者・藤井聡太に、日々全力でぶつかる永瀬拓矢。彼の人間性に見せられるファンは多い

 取材が始まって80分が過ぎていた。そろそろという空気が流れると、伊藤に練習将棋を頼んだという先ほどのエピソードは他の取材でも話したことがある、と教えてくれた。王将戦関連とは別に、ロングインタビューを受けたのだそうだ。

「その取材の中で、私は大川さんにメッセージを送ったんです。ずいぶんご無沙汰していたじゃないですか。去年の王座戦の時から状況や考え方も結構変わったので、インタビューをお待ちしています、って」

藤井に勝とうとし続ける限り、永瀬の言葉を聞けるはず

 永瀬に感謝を伝えて電話を切った。時刻は午後11時20分を回っていた。

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 私は次の第4局を取材する予定はない。勝負なのだから、第5局以降があるかどうかはわからない。今シリーズを取材する機会はこの第3局が最後かもしれないが、それでも構わない。

 永瀬が藤井にタイトル戦で勝とうと全力で毎日を過ごしている限り、またとんでもない強度の言葉を聞くことができるだろうから。〈全4回/第1回からつづく〉

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「藤井聡太さん級になるには言葉を捨てて…」悲痛な本音から5カ月後の3連敗「感想戦でいつも以上に笑顔だった」永瀬拓矢が再び“激白80分”

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