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　今度は、5つのレーンを一杯に使って投手がそろい踏みしている。藤井聖、松井友飛、江原雅裕、一時期セットアッパーとして活躍し、今は育成の西口直人、渡辺翔太、若手中堅どころがどんどん投げ込む。

　打席には渡邊佳明、吉納翼がバットを構えて立つ。三木肇監督、石井一久GMも姿を現し、活気が出てきた。この豪華な揃い踏みは、チームが今日はお見せするものが少なくて申し訳ない、と思ったからかもしれない。

「阿部選手、凄いねー」「いつもですよ」

　メイングラウンドでは「ランチ特打」が実施されていた。浅村栄斗と阿部寿樹が交互にケージに入っている。

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　阿部は成績的にスラッガーというイメージはないが、中日時代から、打撃練習ではすごい打球を飛ばすことで知られていた。浅村は当然、ライナー性の打球をスタンドに放り込むが、阿部も全く負けていない。筆者は外野の芝生席にいたが、その付近にも着弾した。ボールを捕るスタッフに「阿部選手、凄いねー」というと「いつもですよ」と言った。

　この日も小雨交じりで日差しはなくて、なかなか厳しかったが、楽天キャンプはようやくエンジンがかかってきたようだった。〈つづく〉

#4に続く

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#4

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#3

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