2024年M-1・連続インタビューBACK NUMBER
「M-1また失敗か…と思いましたね」真空ジェシカが語る、令和ロマン“2年連続トップ”の歴史的瞬間「去年と一緒じゃねえか…」川北は1人だけ座っていた
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2025/01/26 11:10
結成12年で4年連続M-1決勝出場となった真空ジェシカ。川北茂澄(ボケ、ネタ作り担当、右)とガク(ツッコミ担当)。おぎやはぎやアンタッチャブルと同じ人力舎所属
ガク まあ、準決勝の勝率は100パーセントだからね。
川北 絶対、呼ばれる……。
――ものだと思っている?
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川北 ですね。準決がいちばん簡単です。そういうことよりも、呼ばれたときに(おもしろい顔をして)笑ってもらえるよう、常連としての立ち居振る舞いの方が求められているのかな、と。
ガク そんなことを求められている常連は見たことがない。
――何度も出ていると決勝進出が決まっても誰も祝福に集まってくれないらしいですね。
川北 誰も来てくれないですね。あとに記者会見が控えているので、僕は早く衣装に着替えるよう指示を出していました。「早く着替えろ」と。常連としての立ち居振る舞いが求められていたので。
ガク そんなこと誰も求めてないから。
「フースーヤは連覇できますよ」
――2年連続のときは、準決勝で落ちた令和ロマンが唯一祝福に来てくれたんですよね。
川北 あ、来てくれましたね。
――2年前のインタビューのとき、そんな話をしていました。やはり覚えているものですか?
川北 すみません、嘘をつきました。覚えてないです。咄嗟にカッコつけちゃいました。
ガク まったく覚えてないですね。
――令和ロマンはその翌年に初優勝しました。今大会、真空ジェシカの方から誰かを祝福に行ったりは?
ガク 川北は行ってないですけど、僕はいちおう人がいっぱい集まっているところに寄っていきました。そこで密着カメラの方たちが初出場の人たちを撮影していたので。でも僕のことを撮ってくれているカメラは1台もありませんでしたね。唯一、フースーヤの谷口(理)が僕に話しかけてくれました。
――ということは、彼らは今年、きっと決勝に行けますね。
川北 行けますね。そこから連覇できますよ。
ガク フースーヤの2連覇はとんでもない。もしそうなったら(笑)。
<続く>
(写真=山元茂樹)