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「あんなのに、負けるわけない(笑)」落合博満43歳が巨人・清原和博を挑発…FA移籍「落合vs清原」騒動の後、落合が明かした「巨人はいい奴ばかり、選手はね」
text by
中溝康隆Yasutaka Nakamizo
photograph byKYODO
posted2024/12/30 11:15
FA移籍「落合vs清原」騒動の末、日本ハムを新天地に選んだ落合博満(43歳)
「ジャイアンツも選手は、ホント素晴らしいんだよ。実は、あの昨オフの俺の退団騒動の頃も、選手からは毎日のように電話が入ってきていてね。いろいろと巻き込むのがイヤだったから言わなかったけれど、いい奴ばっかりだったんだ、選手は(笑)。(中略)だから選手が頑張って、ジャイアンツが優勝してくれればいいよね」(週刊ベースボール1997年3月10日号)
「あんなのに、負けるわけない(笑)」
3月20日には神戸で日本ハムと巨人の練習試合が予定されていたが、雨天中止。試合前、外野をランニングしていた長嶋茂雄監督が打撃ケージの方へ向かいかけたが、近くに落合がいたこともあり、そのままUターンして監督室へ戻ってしまった。憧れの長嶋監督との決別についても、退団騒動から約4カ月経過した頃、落合は阿川佐和子との対談で客観的に振り返っている。
「長嶋さんの構想の中で、俺はつなぎ役でしかなかったわけ。それは最初から知ってるの。(中日から巨人に入った)あの当時のジャイアンツの戦力には、何かが足りなくて、俺が入ったわけでしょ。それが、清原と松井の二人でやっていくのにちょうどいい時期になったっていうか、俺のつなぎ役は終わったんだろうなと。それで、新しい奴が入ってくるんだったら、別にいいじゃない」(週刊文春1997年3月27日号)
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そして、阿川に「清原選手と勝負してみたくなかったですか」と問われると、「勝負したら負けないよ。あんなのに、負けるわけない(笑)」なんて断言してみせるのだ。
<続く>