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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「ニューイヤー駅伝でひらまつ病院チームを目立たせる!」現役復帰・上野裕一郎39歳(前・立教大監督)の恩返し…「立教も全力で応援します」
posted2025/01/01 06:02
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
Hiramatsu Hospital
2025年1月1日、第69回ニューイヤー駅伝が開催される。
上野裕一郎が所属するひらまつ病院は、予選会となる九州実業団駅伝に出場。上野は7区のアンカーとして出走し、区間賞の相澤晃(旭化成A)の後塵を拝すも区間3位の好走を見せ、総合5位で予選を突破した。
「7区は13.9キロの区間なんですが、アップダウンと向い風という一番苦手なふたつがあって、本当にヤバかったです」
あえて苦手区間に入ったわけ
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ひらまつ病院が、苦手なアップダウンのあるコースにあえて上野を配置したのには、もちろん理由があった。
「1区は昨年(2023年)、荻久保(寛也)が田村(友佑・黒崎播磨)君に次いで2位だったので、スタートは荻久保でほぼ決まりで、2区の長い区間も栃木(渡)になっていました。3区は流れを切りたくないので、最初は僕が3区という案もあったんです。
でも、昨年アンカーで栃木が区間賞を獲って、ニューイヤーの圏外から7位に上げて出場権を獲ったという経緯があったので、アンカーには何かあった時、走れる選手を置いた方がいいということになったんです。永戸(聖)も福田(穣)もあまり調子が良くなくて。僕も60%ぐらいだったんですが、1区とアンカーで締めるために自分がアンカーに入りました」
他チームの意表をつく起用
上野がアンカーというのは、どこのチームも想像していなかったようだ。6区が終わった時点でひらまつ病院は7位。6位のトヨタ自動車九州とは2秒差、5位の三菱重工とは53秒差だった。上野がアンカーで襷を受けた時、他チームは「上野が来る」と読んでいたそうだが、その通り、トヨタ自動車九州と三菱重工を抜いて5位でニューイヤー駅伝の出場権を獲得した。