山田　そうですか？　でも、ディグは当たりに行っている。面が、とにかく体がでかいから（笑）。

荒木　どこか当たれって⁉

山田　どっか当たれーって。

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荒木　わかるよー。

山田　そういう思考です。でも自分でブレイクの時間とかも長くしたいので、ミドルがサーブって、もう狙われるっていうのがわかるじゃないですか。そうすると、もう、自分のところに来るんだってずっと思っていて、来たら、やっぱ来たーってくらいの準備しといた方が、自分の気持ちも体もいい準備ができているように思います。

荒木　そこでもポジティブな思考になれているのですね。

山田　変わっていましたね。

荒木　東京オリンピックの時の山田選手とは全然違いますね。

山田　全然違います。

荒木　あの時はめっちゃネガティブでしたよね。

山田　超ネガティブでした。もうずっと、怖い、怖い、怖いっ、どうしようどうしよう、どうしようって感じだったんで。

まだまだ成長、伸びしろはある？

荒木　そうでしたよね。それが……そっか、そんなことがあったんですか。ポジティブになって、取り組みがさらに変わって、良くなって。すごく嬉しい。NECでも代表でも、嬉しい思いとか勝った経験もたくさんしてきたけど、それ以上に負けた経験とか悔しい経験からいろいろと学んで強く逞しくなっていったのかな。

山田　たぶんそうだと思います。

荒木　いっぱい泣いたもんね。

山田　いっぱい泣きました。すごい悔しいですもん。ほんと悔しい時はめっちゃ悔しいんで。でも、やりきれないで負けるのがやっぱり一番悔しいなって思う。出し切って負けるなら今の実力がこれまでなんだなって思うけど、出し切れないで負けると一番悔しいんで、そういう負け方はしたくないと思います。

荒木　パワーにして進んで、どんどん強くなっていって、まだまだ成長、伸びしろがあるって思っているんだけど、自己認識的にはどう？　そのあたりのことも聞かせてください。