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「ホントにツキがなかったなぁ」大谷翔平がいま明かす“衝撃の告白” じつは「運が悪かった」と感じていた…「なぜゴミを拾うのか?」の真意とは?<単独インタビュー> 

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石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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photograph byNanae Suzuki

posted2024/12/27 11:23

「ホントにツキがなかったなぁ」大谷翔平がいま明かす“衝撃の告白” じつは「運が悪かった」と感じていた…「なぜゴミを拾うのか?」の真意とは?<単独インタビュー><Number Web> photograph by Nanae Suzuki

大谷翔平がNumberの単独インタビューに応じ、ドジャース1年目でのワールドシリーズ制覇や50-50達成について語った

「とくに今シーズンの前半はツイていなかったなということが多くて、運が悪かったと思っています。僕の感覚では8月も最悪で、ホントにツキがなかったなぁと……114、115マイルのライナーを打っても捕られるし、強いゴロが野手の真正面に行く。ホームランだけがヒットになるみたいな感じで、なんともなりませんでした。逆に9月はいい数字が残ったんですが、とくに状態がよかったというわけじゃなく、やたらとツイていた。野手の間を抜けてくれるし、『ああ、ファーストゴロだ』と思った当たりが相手の守備力のおかげでヒットになったこともけっこうあって、月ごとに考えると運の要素でかなり数字がバラついていましたね。ファンのみなさんは数字にこだわると思いますが、プレイヤーとしては感覚にこだわっていかないと、長いスパンで見たときの数字が残らないんです。運がもたらしてくれた数字はやがて収束してしまいますし、結局は実力に伴う数字に近づいてきます。となれば、数字より感覚を大事にしたほうがいいよね、と思います」

――ツキを取り戻すために、何かしていることはないんですか。一生懸命、落ちてるゴミを探すとか(笑)。

「それはないですね。ツキはもう、どうにもできない。短いスパンで見たときのツキは、運の良し悪しでしかないと思うんです。これが10年、20年、30年となれば、ゴミを拾うとか、普段の行いが周りとの関係を作ってくれて救われることもあると思います。でも打球が抜けるかどうかは、野球の神様のみぞ知るところで、その要素を験担ぎによって広げようということはありません。ただツキがなかったな、と解釈したほうが、自分がやろうとしていることは間違ってないと正確に測れますからね」

運を呼ぶためにゴミを拾うというのは…

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――でも、高校生のときには他の人が捨てた運を引き寄せようとゴミを拾っていたんですよね。そうすれば野球の神様も味方してくれるんじゃないか、みたいなところから始まっていたんじゃなかったんですか。

「打球が抜けてくれたらいいなと思ってゴミを拾っていたわけじゃないんです。それが野球につながるからではなく、人に対してどういう自分でいられるか、というところにつながっていると思っています。たとえば挨拶しない人と挨拶する人が僕の前にいて、どちらを僕が大事にしたいかと思ったら、絶対に挨拶する人に好印象を持つじゃないですか。そういう人と友だちになりたいなと思うし、優しくしたいな、僕も何かしてあげたいなって思うでしょう。審判に挨拶するのもそうだし、相手の選手に対してリスペクトの気持ちを持つこともそう。勝負の世界で生きていれば、敵になることも味方になることもあります。僕が野球を辞めたあとも、自分がどういう人でいられるか……それを運と呼ぶかどうかはそれぞれだと思いますが、運を呼ぶためにゴミを拾うというのは、そういうことだと思っています」

――野球につなげるためにゴミを拾っているんじゃなかったんですね。

「違いますよ。ゴミを拾って、ヒットになったらいいな、とかではないので」

<後編に続く>

【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内の《独占インタビュー前編》「僕は笑って欲しかったんです」大谷翔平が今だから明かす“左肩脱臼”と“世界一”の舞台裏「バッターだと緊張しないので」で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。

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