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全米中で「カワムラを知っているか」の声も…河村勇輝の実力、米でのリアル評は? 現地スカウトが解説「守備の裏をつくパスは恐るべきレベルだが…」
text by

家徳悠介Yusuke Katoku
photograph byGetty Images
posted2024/12/09 11:00
今季、グリズリーズと2ウェイ契約を結んだ河村勇輝。現地ではどんな形で受け入れられ、評価されているのだろうか?
彼は全米屈指の知名度を誇るスポーツ専門メディアである『Sports Illustrated』誌でも既に何度も取り上げられており、米国内で全国的な人気を誇るユーチューバーにも数多く取り上げられたりもしている。
その結果、街中での雑談の中で「カワムラを知っているか?」というように、ショートトークに彼のネタが使われるようにまでなってきているのだ。
河村選手が米国で人気者であることは分かっていただけたかと思う。では彼の実力面はどう評価されているのだろうか?
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純粋にスタッツだけを見ると、特にNBAでのそれは12試合に出場で、平均0.8得点、0.6アシストと平凡以下と言えてしまう(12月6日現在)。ただ、グリズリーズの下部組織であり、Gリーグに所属するメンフィス・ハッスルでのスタッツはずば抜けており、なんと5試合出場で、平均10.8得点、11.6アシストを記録するほどの活躍を見せているのだ。特にアシスト数は脅威的といえ、これはGリーグ全選手でもトップの数字となる。
プロスカウトが見た河村の“リアル評”は…?
この下部リーグでの大活躍とNBAでの苦戦について、プロスカウトはどうみているのだろうか? 今回は国内外で独立スカウトとして活躍するサム・メイヤーコフ氏に彼の評価を聞いてみた。メイヤーコフ氏はこう語る。
「カワムラはプレシーズンで活躍し、2ウェイ契約を確保するまでになった。それはすごい事であり、チームが彼のドライブ力、そしてエキサイティングなアシスト力に魅力を感じたのは間違いない。彼のクイックネスに加え、ディフェンスの裏をつくパスは恐るべきレベルだからね」

