海外の現場からBACK NUMBER
コーチ経験ゼロで名門のHCに。JJ・レディックの苦しくも楽しい旅路。
posted2024/11/30 09:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
開幕から約3週間がたち、ロサンゼルス・レイカーズの新人ヘッドコーチ、JJ・レディックについてわかったことがいくつかある。
「ゾンビではない」
「バスケ狂」
「マゾヒスト」
どれもレディック自身が自分を描写して言っていたことだ。
開幕からホーム3連勝の好スタートを切ったものの、その後の遠征では1勝4敗と大苦戦。特に遠征最終戦で気持ちが入らない試合で惨めな大敗を喫すると、レディックはフラストレーションを露わにし、その動画はあっという間にSNS上で拡散された。そのことについて聞かれたときのコメントが「私はゾンビではない」だった。レディックいわく、ゾンビとは情熱も競争心もなく、感情を表に出さない人のこと。