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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「僕と比べるのは失礼ですよ」ドイツで未だ現役プロ選手…本当の“最後の松坂世代”久保康友(44歳)が盟友の引退に思うこと「和田は本当にすごい」
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph by(L)Hideki Sugiyama、(R)AFLO
posted2024/12/05 17:29
1980年生まれのいわゆる「松坂世代」の和田毅(左)と久保康友。世代最後のNPB選手の引退に、未だ現役を貫く久保は何を思ったのだろうか?
久保は、「彼らのそういった姿を目にする機会が増えることで、どこか楽になる部分もあるんじゃないか」と語る。
「アメリカ人は真面目な人と適当な人がはっきりしているのですが、ヨーロッパは色んな人種が多い中で基本的に適当な人が多いです。練習では気が抜けていても、やる時はやる。そういう彼らのメンタルをいつか見てみた方がいいって思います。現状が急激に変わらないかもしれないですけれど、メンタル的に楽になることはあるはずなので」
来年は…家族のために日本に
来年は長男が高校受験を控えているため、渡航はせず日本に留まる予定だ。
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「今まで子供のことは嫁さんに任せっきりだったので、来年は学校との懇談とか、ちゃんと出ようと思っています」
そんな中でもトレーニングは欠かさず続けていく。
「40を過ぎると、3日間何もせずに過ごしたら自分は身体がしんどくなって軽いうつみたいな症状が出るんですよ。土日と月曜日が祝日の3連休で練習を休んでしまうと大変で(笑)。身体を動かさないことってこれだけ健康に良くないんだって思いました。動いている時と動かない時のしんどさは全然違いますね。朝から1人でめちゃめちゃ走ることもありますから、周りからしたら『何をしているの』ってビックリされることもあるんですけど」
自分のために現役にこだわり続ける。それが久保の生き方だ。
「健康のために身体を動かすのと、職責のために身体を動かすって全然違うんです。そういう意味で、和田は本当にすごいなって思います」と最後まで和田へのリスペクトは止まない。それでもどん欲に現役の道を歩み続ける。
44歳のアスリート。久保康友の野球の旅は、まだ終幕を迎えることはなさそうだ。

