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「大山加奈や木村沙織も祝福」元バレー代表・栗原恵が電撃婚&妊娠発表、美しいドレス姿も話題に…40歳のいまだから話せる“プリンセス・メグ”の本音
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph byMegumi Kurihara & Kouki
posted2024/12/03 11:02
今年9月に結婚と妊娠を発表した栗原恵さん(40歳)。夫のKoukiさんはモデル、写真家として活躍中
栗原さんの代名詞となった「プリンセス・メグ」にも当時は少し戸惑いがあったという。初めてその愛称で呼ばれたのは、19歳だった2003年11月のワールドカップ。選手入場時の呼び込みアナウンスで、それぞれの選手にプレースタイルや愛称を取り混ぜたキャッチフレーズがついていた。
「事前には知らされていなくて、呼び込みで初めてわかる感じなので、選手もみんな楽しんでいました。『私は○○だったよ!』っていう感じでネタにしたり。当時の私はプリンセスはちょっと、しっくりこなかったですかね。他の選手の名前と比較した時に、『今ちょっとそれを言わないで〜』って思う時はありました。でも今思えば本当にありがたい。そこを覚えてくださっている方がたくさんいますから。40歳になって、1周回ってありがとう、っていう気持ちしかないですね」
「女子バレーは大事な節目に」
今夏のパリ五輪を経て、女子バレー界は分岐点に立たされている。大黒柱だった古賀紗理那が現役引退。石川祐希や高橋藍が活躍する男子バレーの人気が熱狂的な盛り上がりを見せる中で、女子代表をどのように強化し、魅力的なスポーツに高めていくのか。栗原さんもOGとして、一人のバレーファンとして常に温かい視線を注いでいる。
「これからの女子バレー界は、今どう踏ん張っていくかにかかっている。大事な節目に来ていると思うんです。この前のランチ会でも、(SVリーグ理事の)荒木絵里香ちゃんを中心にどうしたらもっと女子バレーを見てもらえるか、という話題が出ました。私たちにできることって何だろうね、って。選手にはできるだけいい環境でバレーをしてほしいし、お客さんが沢山いる中で試合をしてほしい。バレーボールが盛り上がってくれたら嬉しいなという思いをいつも持っています」
栗原さんは現役生活の後半で、怪我や病気との戦いにも苦しんだ。34歳までバレーを続けた中で、大きな転機となった出来事がある。
〈第3回へつづく〉