濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「可愛い…!」「天才的なアイドル性を持ってる」中野たむが身悶えした“新人女子レスラー”…対戦相手すらときめかせる、玖麗さやかの魅力
posted2024/11/30 17:12
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Essei Hara
開催中のスターダム・タッグリーグ戦で、例年以上に新鮮な光景が展開されている。
現タッグ王者組の渡辺桃&テクラをはじめ葉月&コグマ、安納サオリ&なつぽいとチャンピオン経験者が着実に結果を出す一方、フレッシュな組み合わせのチームも目立っているのだ。
八神蘭奈とJTOから参戦する稲葉ともかは空手経験者コンビ。「チーム教室」は元教師のレディ・Cと現役高校生である妃南のタッグだ。
若手主体イベントNew Bloodのタッグ王者、吏南&稲葉あずさはタッグ戦線全体でもトップ級の力があることを示した。さらにリーグ終盤戦で金星を挙げたのが中野たむと玖麗さやかの「ときめき♡ぷりんア・ラ・モード」略してときぷりだ。
なぜたむは新人・玖麗をパートナーに選んだのか?
たむは団体の頂点“赤いベルト”ことワールド・オブ・スターダムのベルトを保持している。同じユニットのなつぽいとタッグベルトを巻いたこともあるが、今回パートナーに選んだのは昨年12月にデビューしたばかりの玖麗だった。その理由は「未知だから」だ。
「デビューして8年、チャンピオンにもなって、ほとんどの経験をし尽くしてきたと思ってたんですけど、まだまだ未知な部分があるなって。それが玖麗の存在です」
たむにとって、玖麗は他に見たことがないタイプのレスラーだ。曰く「似ているところと、まったく違うところがあるんです」。似ているのは、格闘技など他競技のバックボーンがないところ。玖麗は言う。
「たむさんは今はチャンピオンですけど、最初はたくさん負けてきたんだよって聞きました。柔道や空手のベースがあるわけでもないし、アイドルの世界から来て苦労されたって。私もプロレスとはまったく違う世界にいたので、そこから這い上がって輝きたいです。失礼かもしれないけど、たむさんには自分を重ねています」