酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
注目は大谷翔平vsジャッジだけでない「1950年代に元祖地下鉄シリーズ」「21世紀の対戦成績は?」ドジャースvsヤンキースの名門ライバル80年史
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byHiroaki Yamaguchi
posted2024/10/23 17:01
2024年6月、ヤンキースタジアムでのドジャース大谷翔平。ワールドシリーズの場で名門同士は再戦する
〈インターリーグでの両チームの対戦成績〉
2004年:ドジャース2勝 ヤンキース1勝
2010年:ドジャース1勝 ヤンキース2勝
2013年:ドジャース2勝 ヤンキース2勝
2016年:ドジャース2勝 ヤンキース1勝
2019年:ドジャース1勝 ヤンキース2勝
2023年:ドジャース1勝 ヤンキース2勝
2024年:ドジャース2勝 ヤンキース1勝
毎回、接戦になっている。通算でもドジャース、ヤンキースともに11勝とまったくの五分である。
リーグ屈指の人気チーム同士の対戦だから、ワールドシリーズでは、毎回「スター選手の顔合わせ」が大きな話題になってきた。
1950年代、ドジャースはジャッキー・ロビンソン、デューク・スナイダー、ロイ・キャンパネラ、ドン・ドライスデール、ヤンキースはジョー・ディマジオ、ミッキー・マントル、ヨギ・ベラにホワイティ・フォードらの顔合わせ。1970年代にはドジャースはスティーブ・ガービー、デービー・ロープスに対しヤンキースはレジー・ジャクソン、ルー・ピネラらが活躍した。
大谷とジャッジはもちろん、ベッツにソト…投手陣は?
今シリーズは何と言ってもドジャースは大谷翔平、ヤンキースはアーロン・ジャッジという「50本塁打者」の顔合わせに胸が躍るが、もちろん彼ら2人だけではない。ドジャースにはムーキー・ベッツやテオスカー・ヘルナンデスなど、ヤンキースにもフアン・ソト、ジャンカルロ・スタントンという強打者がズラリと揃う。
ドジャースは、投手陣のやりくりに苦労をしている。山本由伸は先発で投げるだろうが、ブルペンデーも交えての戦いになろう。ヤンキースはエースのカルロス・ロドンがリーグ優勝決定シリーズで好投。ベテランのゲリット・コールも戦列にいる。
東海岸と西海岸を代表するチーム同士の、アメリカ大陸を横断しての壮大なシリーズが始まる。愉しみしかない。
〈大谷翔平とドジャース特集:つづく〉