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野球版「ドリームチーム」結成も。4年後に向け選手に高まる五輪熱。
posted2024/09/10 09:01
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
JMPA
大谷翔平のJAPANと、アーロン・ジャッジのUSAが2028年、ロサンゼルス五輪の決勝で対決する可能性はあるのか――。パリ五輪閉幕直前、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、個人的な見解としてメジャーリーガーの五輪出場問題について触れた。
「五輪ほどの舞台はない。選手会と協力すれば実現可能だろう」
過去6回実施された五輪の野球競技に現役メジャーリーガーが出場した例はない。メジャーの公式戦と重なるためで、MLB内では検討の余地すら皆無だった。ただ、昨今は少しばかり風向きが変わり始めた。男子バスケットの米国代表はレブロン・ジェームズらNBAのスーパースターによる「ドリームチーム」で、パリ五輪で5連覇を達成した。ロバーツ監督の私見も、バスケット界の成功を前提にしたもので、現役監督の言葉が影響を及ぼす可能性は少なくない。