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「(本塁打数は)目的にならない、勝つための手段」底知れぬ男、大谷翔平…数字に熱狂するファンの夢「50-50」さえ超える“究極の目標”とは

posted2024/08/28 17:00

 
「(本塁打数は)目的にならない、勝つための手段」底知れぬ男、大谷翔平…数字に熱狂するファンの夢「50-50」さえ超える“究極の目標”とは<Number Web> photograph by Katelyn Mulcahy/Getty Images

サヨナラ満塁HRで40-40を達成して祝福される。大谷の望みはワールドシリーズでこんな場面を再現することか

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 地鳴りのような大歓声がわき起こる中、右中間スタンドへ向かう打球を、ドジャース大谷翔平はどんな思いで見届けたのだろうか――。

 8月23日、本拠地ドジャースタジアムでのレイズ戦。3-3の同点で迎えた9回裏2死満塁。大谷が初球を振り抜いた瞬間、すべての視線が打球を追い続け、球場全体が揺れた。

 自身初のサヨナラ満塁本塁打で、史上6人目となる「40本塁打&40盗塁」を達成した大谷は、鳴りやまないスタンディングオベーションに対し、両手を掲げて返礼した。

 まるで優勝したかのような熱狂に包まれた試合後、大谷はいつも以上に清々しい表情で、素直な胸中を明かした。

「トップクラスの思い出になりました。もっともっとこれから勝って、その記録を塗り替えられるように頑張りたいと思います」

本塁打数自体が目的ではない

 公式戦が終盤戦に入り、本塁打、盗塁数を積み上げるたびに、大記録への意欲を聞かれ続けてきた。それでも、大谷は常にチームの勝利を最優先し、自らの成績を「二の次」として捉えるかのように、最善を尽くしていく意思を明かしてきた。今回の偉業達成後も、その姿勢は変わっていなかった。

「(本塁打が)何本かというのは、もちろん知っていましたけど、それが目的にならない、しっかりと勝つための手段としてやりたいと思っているので。盗塁に関してはやっぱり失敗しないことを第一に考えながらやりたいと思います」

 史上最速の126試合で「40-40」に到達したことで、今後は史上初の「45-45」だけでなく、「50-50」への期待も高まってきた。それでも、大谷の視点は開幕前の時点からブレていない。今や押しも押されもせぬ「ドジャースの顔」となったにもかかわらず、8月12日のブルワーズ戦で36号を放った際には、あらためて「転入生」のような言葉を残した。

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大谷翔平
ロサンゼルス・ドジャース
タンパベイ・レイズ

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