プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
「今のキッド、やっぱりかわいいな」安納サオリも魅了…スターライト・キッドは“激動のスターダム”でどう変わった?「プロレスが楽しくてしょうがない」
posted2024/08/22 17:00
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
女子プロレス団体スターダムはリーグ戦『5★STAR GP』の真っ最中だ。新ユニット、ネオジェネシス(NEO GENESIS)を結成したスターライト・キッドが興味深い。
キッドは開幕戦で朱里に敗れての黒星発進だったが「プロレスが楽しくてしょうがない」というのだ。現在のブロックでの星取りは4戦して2勝1敗1分。
連日の猛暑に「暑い!」と声をあげるキッドだが、そのマスク越しには笑顔がのぞく。
「マスクの色を変えたって、暑さは変わりませんね」
現在は以前の黒から青を基調としたマスクを使っているが「色は関係ない」ということだ。
人気ユニットが消滅…怒涛の“スターダム再編成”
4月27日、横浜BUNTAIでの試合後、キッドは突然、リンチのように殴り倒されて大江戸隊を追放された。
何が何だかわからないキッドに救いの手を差し伸べたのは中野たむだった。中野から「明日から一緒に戦おう」と誘われたが、キッドは態度を保留した。気持ちの整理がつかない日々が続いたが、最終的にキッドは別の道を選んだ。
キッドはケガで2カ月休んでいた鈴季すずの復帰を待って、星来芽依、AZM、天咲光由を加えて5人で7月末に札幌で、新ユニット、ネオジェネシスをお披露目したのだった。
スターダムのユニットは今春の選手の移籍もあって、全体的に再編成された。スターダムの人気を支えていたドンナ・デル・モンドやクイーンズ・クエスト(Queen's Quest)は消滅した。刀羅ナツコ、琉悪夏らの悪の軍団、大江戸隊には上谷沙弥まで加入してH.A.T.E.へと移行した。白川未奈、舞華らが1月に結成したE neXus V、朱里らのGod’s Eye、中野たむ、なつぽいらのCOSMIC ANGELS、岩谷麻優らのSTARSは存続している。
新ユニット結成後の変化について、キッドはこう語る。
「楽しんで戦っているなという感じ。5★STARでは戦い方を変えて、シングルプレイヤーとしての強さにこだわっている。技の完成度を高めたい。特に足を攻める技に磨きをかけた。AEWから来た長身のアナ・ジェイ(キッドより23cm背が高い)からタップアウトを取れたのはうれしかった。強さにこだわりたい」