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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「そんな裏事情が!」なでしこ谷川萌々子“体調不良で欠場”に落胆も…ブラジル人記者が絶賛「低迷を脱した」「米国に臆さず惜しかったよ」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byTakuya Nakachi/JMPA
posted2024/08/06 19:06
アメリカ戦、体調不良の影響で谷川萌々子はベンチ外になったものの、ブラジル人記者はなでしこジャパンの戦いぶりを絶賛した
「率直に言って僕は日本の男子がスペインに勝つよりも、なでしこがアメリカを倒す方がずっと困難だろうと考えていた。よく頑張ったと思うよ」
――この大会を通じて、なでしこで評価できる選手は?
「CB熊谷紗希は守備面でほぼ完璧で、攻撃の起点ともなり、例によって抜群のリーダーシップを発揮した。CBの南萌華、高橋も堅実にプレーしたし、18歳の古賀もCBとして、またウイングバックとして奮闘した。ボランチの長谷川と長野風花も持ち味を発揮した。攻撃陣では、田中美南、藤野あおば、浜野、谷川が良いプレーをした」
コガ、フジノ、ハマノ、タニカワ…将来性豊かだ
――今後のなでしこに期待することは?
「18歳の古賀、20歳の藤野と浜野らがすでにチームの主力となっているし、19歳の谷川もいる。守備が強固で、チームとしての基盤はできていて、苦しんだ時期を乗り越えた印象だ。若手のアタッカーがさらに成長して――かつて世界を席巻した頃のなでしこのように、テクニカルで創造性豊かなスタイルを構築してもらいたい」
パリ五輪における、なでしこの冒険は準々決勝で終わりを告げた。大会中には高速鉄道TGVへの破壊行為による影響を受けてバス移動を余儀なくされたり、前述した体調不良者が出るなど、思わぬ事態にさらされた。
それでも、超大国アメリカを延長戦にまで引きずり込み、大いに苦しめた。チアゴ記者の総評通り、一時の低迷を脱し、今後に希望を持たせる戦いぶりだった。
なでしこに加えて、大岩剛監督が率いた男子も、準々決勝スペイン戦でオフサイド判定に泣いたものの、グループステージ3連勝で首位突破し、チアゴ記者は「精一杯のプレーを見せた」と称賛した。両チームのベスト8進出は――メダルこそ獲得はならなかったが――今後の日本フットボール強化に向けて価値のある成果だったと考えていいのではないだろうか。
<つづく>