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「ガンバ!」「グッジョブ」他国の監督からも称賛の声…宮田笙子は不在でも「5人で戦ってるつもりで」体操女子、選手たちの“笑顔の理由”
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2024/07/31 17:02
7月30日、女子団体決勝を終え、笑顔で記念撮影をする選手たち
決勝では“別バージョン”のヘアピンを着けて
岡村がゆかの演技をしているタイミングで、バイルズが段違い平行棒の着地をピタリと止め、場内が大歓声と拍手に包まれる場面があった。ゆかの音楽がかき消されるほどの歓声。それもあって岡村の演技はやや乱れた。
「音楽はかすかに聞こえたんですけど、すごい歓声があって、いつものいい緊張ではなくこわばってしまった。ただ、今考えるとこうしておけばよかったな、というのがいっぱい出てくるんですけど、あの歓声の中で演技していたというのがすごいなと思います」と語り、これも経験と前向きに受け止めていた。
右足を後ろに引くお辞儀でもアピールに成功。「自分の個性である綺麗さを出せる挨拶だと思っている。それをこの舞台でもできたのが良かったです」と言った。
4人の髪には青と白のラインストーンでデコレーションされたヘアピンがついていた。決勝のレオタードの色に合わせて宮田がつくったヘアピンも4人とともにパリ五輪を戦っていた。