パリ2024が近づいているが重圧はない。

「試合に出る機会があるといううれしさとともに、出たからには責任もあります。自分のプレーで責任を果たすというところはモチベーションにつながりますね」

　ニュージーランド戦では対峙したセンターが1対1で仕掛けてきた。

「久しぶりにそういったセンターを守ったんですが、この後はそういう相手ばかりになると思う。そこに対して早めにバンプしたり、体を当てたりしてボディブローのように効かせることが1つ大事」だと感じました」とパリ2024へつながる気づきもあった。

仲間を鼓舞する馬瓜エブリン（写真左から2人目）

女子日本代表を強化し、ファンの応援する機運向上に重要な役割を担う三井不動産カップ

　パリ2024の初戦で女子日本代表を待ち受けるのは、バスケ大国・アメリカとの直接対決。東京2020の決勝で敗れた世界ランク1位の相手。初戦から一切気が抜けない戦いとなりそうだ。選手たちは今回も世界を驚かせたいと意気込んでいる。

「私たちのスタイルは40分間、ディフェンスで前からアグレッシブに仕掛け、足を動かし続けながらオフェンスも展開していくこと。そういったコンセプトを見ただけで分かっていただけるようなプレーをしていきたいと思います」（髙田）

「走り勝ちながらも頭をフレッシュに。最後の最後までいいシュートを打つ、ディフェンスをやり切ることを徹底していけたら。パリはより大きな選手と対峙すると思うので、体を張ったプレーやディフェンスをさらに強化させていきます」（林）

試合後記者会見に応じる恩塚HCと林咲希、髙田真希

　世界の頂点に立つことを宣言し、周囲の期待を背負う覚悟でパリ2024へ挑む女子日本代表。「走り勝つシューター軍団」は、どんな相手にも怯まない。40分間足を止めることなく、日本らしいバスケットボールで立ち向かっていく。今はさらにそのスキルアップ、戦術理解の浸透に余念がない。果たして、前回以上の衝撃をもたらすことができるのか。その戦いは刻一刻と迫っている。

　三井不動産はJBA街づくりパートナーとして、2016年から毎年開催（コロナ禍で開催が見送られた2020年を除く）されている三井不動産カップへの特別協賛を行い、サポートしてきた。

　大会ではAKATSUKI JAPANの活躍を応援するとともに、スポーツを通じた感動体験を創出。代表選手をハイタッチで送り出すハイファイブキッズを行い、会場の盛り上げに一役かっている。

　大会以外では今回三井不動産グループの商業施設で、バスケファンからジャイアントユニフォーム応援メッセージを集めるジャイアントユニフォームキャラバンを実施。約2000名超から熱いメッセージを集めた。

　6月28日にはパリ2024に向けた壮行会を実施し、全国のファンに向けて選手たちに意気込みを語ってもらった。ジャイアントユニフォームを見た選手たちは、「こんな沢山の熱意のこもった応援メッセージをいただけてうれしいです」とパリへ向け気持ちも新たにしていた。

三井不動産 presents バスケットボールTEAM JAPAN パリ2024 オリンピック壮行会で紹介されたジャイアントユニフォーム

　スポーツには「する」「みる」「支える」などの活動を通じ、人々の心や体を健康にするだけでなく、新しいつながりを生み出し、コミュニティを活性化する力がある。三井不動産は「BE THE CHANGE」のスローガンを掲げ、ボルダリングウォールやスケート場を備えた「MIYASHITA PARK」、200m陸上トラックなどを含むスポーツパークを有する「三井ショッピングパーク　ららぽーと福岡」など、『場』を整るとともに、子どもたちがアスリートの1DAYレッスンを受けられる「三井不動産スポーツアカデミー」などのイベント実施をはじめとしたコミュニティづくりを進めてきた。

「都市に豊かさと潤いを」をグループステートメントに掲げ、「経年優化」の街づくりを目指し、スポーツを魅力的な街をつくる上で重要な要素と捉え、「スポーツの力」を活用した街づくりを推進してきた三井不動産は、今後もJBA（日本バスケットボール協会）とともに街づくりに取り組んでいく。

選手の入場を待つハイファイブキッズ