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高校バスケの祭典ウインターカップ。
“ネクスト八村塁、渡邊雄太”は誰だ。

posted2018/12/26 07:00

 
高校バスケの祭典ウインターカップ。“ネクスト八村塁、渡邊雄太”は誰だ。<Number Web> photograph by Miho Aoki

尽誠学園時代の渡邊雄太。今やNBAプレーヤーとなった彼もウインターカップでプレーした1人だ。

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青木美帆

青木美帆Miho Awokie

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Miho Aoki

 12月23日よりウインターカップが始まっている。

 正式名称は「全国高等学校バスケットボール選手権大会」。長らく「冬の選抜」と位置づけられていたが、2017年から選手権化し、名実ともに高校バスケの最高峰と呼ぶべき大会になった。各都道府県の代表校に、夏の高校総体のファイナリスト2校と開催地枠(例年東京都)の1校を加えた50チーム×男女。総勢100チームが一堂に会し、1週間のトーナメント戦を戦う。

 日本バスケットボール界において、ウインターカップは大きな意味を持つ大会だ。連日1万人におよぶ有料観客者数を呼び込む、業界内における圧倒的な集客力(代表戦ですらマックス5000人のアリーナが会場だ)。田臥勇太(栃木ブレックス)が秋田県立能代工業高校3年生だった時、前人未到の高校タイトル9冠がかかった1998年は満員札止めとなり、東京体育館が3階席まで立ち見客で埋まった。

 また、ユース組織のないバスケットにおいて、ウインターカップは高校生にとって目指すべきオンリーワンでありナンバーワン。多くのBリーガー、Wリーガーがこの大会を経由して大舞台へと巣立って行く。

「バスケットは楽しいです!」

 バスケットに限らず、ビッグスターのルーツはさまざまである。

 日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥。ここ数年はWリーグ、女子日本代表、WNBAと三足のわらじを履いた渡嘉敷来夢(JX-ENEOSサンフラワーズ)。オーストラリアで武者修行中の男子日本代表のエース・比江島慎(ブリスベン・ブレッツ)。

 そして日本人初のNCAAトーナメント出場者にして、NBAのドラフト上位候補にも挙げられている八村塁(ゴンザガ大)。彼らは名門と呼ばれる高校で1年時から怪物級の活躍を果たし、大会3連覇の金字塔を打ち立てた。

「バスケットは楽しいです!」

 宮城・明成高校1年時の優勝インタビューで天真爛漫にコメントし、ファンの心をぐっとつかんだ八村。結局3年間ずっとテレビに向かって「楽しいです」と言い続けるハメになった。

 むしろ、2年目には「すっごい」、3年目には「すっごい、すっごい」がついた。

【次ページ】 八村に続き今野も米大学へ。

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