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不倫報道で立教大監督を解任、上野裕一郎が初めて明かす真相「本当に申し訳ない…」「ただ、カラダの関係はない」「職を失ってハローワークに」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byTakuya Sugiyama
posted2024/06/29 06:00
週刊新潮の不倫報道により、立教大の監督を解任された上野裕一郎。当時「女子部員との関係」について説明をしようとしたが、その機会は実現しなかったという
「職を失い、妻に『バイトでもいいから働いてほしい』と言われ、家族を養わないといけないと思ったので、ハローワークに通いました。仕事は、運転ができるし、ドライバーはけっこう稼げるので配送業がいいかなと思いつつ、自分が携わって来たスポーツ関係の仕事を探していました」
マンションに戻ると、頭に浮かぶのは陸上のことばかりだった。なんとか、陸上をもう一回やれないか。ただ、一方で「監督が女子部員に手を出した」という事実は重い。指導者の芽はもうなく、自分は陸上界に戻れないだろう――。そう思うと、陸上一筋の人生だったゆえに猛烈な後悔と寂しさを感じた。
楽になった方がいいかなと思うことも
「夜、酒を飲みながら一人になって考えると、つら過ぎて、気持ち悪くなったり、涙が止まらなくなったりしました。もう陸上ができないだろうし、僕を信頼してくれたみんなを裏切り本当に申し訳ない気持ちでいっぱいで、楽になった方がいいかなと思うこともありました」
この頃、上野は追い詰められていた。大事な家族を失いかけていたのだ。女子部員との不適切な行動はもちろん、3人の子どもの父親としての自覚と責任が欠けた行動は、どれほど妻を落胆させ、傷つけたことか。しかも、最初に謝るべきは妻であるはずなのに、上野はそれを怠った。
妻との信頼関係が崩れたのは自分の責任
「真っ先に妻に謝罪すべきなのに、僕はいかなかったし、できなかった。週刊誌の直撃をうけて、気が動転してしまって、謝罪するタイミングや順番を間違えてしまい、どうしたらいいのか分からなくなったんです。相手の女子部員は僕の妻に謝りたいと言ったんですけど、それを含めて学生への謝罪などすべて総監督に止められてしまいました。でも、そこで自分が判断して、もっと本気で動いていればよかったんです。妻には、きちんと謝るべきだった。すべて後手に回り、妻との信頼関係が崩れたのは自分の責任です」
上野は、子どもたちが学校でいじめられないか、心配したが、学校で変なこと言われないように、いじめられないようにしっかりとケアされていることを聞いて安心した。また、ママ友たちにもケアをしてもらっていたという。