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「やせたら可愛いのに」世間の声との闘い…“プラスサイズモデル”も務める女子レスラー・まなせゆうなの思い「ありのままの自分を愛せばいい」

posted2024/06/08 11:01

 
「やせたら可愛いのに」世間の声との闘い…“プラスサイズモデル”も務める女子レスラー・まなせゆうなの思い「ありのままの自分を愛せばいい」<Number Web> photograph by L)Norihiro Hashimoto、R)Yuki Suenaga

現役の女子プロレスラーであり、プラスサイズモデルの活動も行っているまなせゆうな

text by

橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

PROFILE

photograph by

L)Norihiro Hashimoto、R)Yuki Suenaga

 “ぽっちゃり”であることが、まなせゆうなのキャリアを変えた。

 男女混合のインディー団体ガンバレ☆プロレス所属の女子レスラー。デビューしたのはスターダムだ。もともとはグラビアタレント出身。

 ある時期まで、ずっと“体重”と闘っていた。

新体操時代は「体重32kg以下」だった

「3歳から新体操を始めて高校まで続けたんですけど、32kg以下じゃないといけなかったんです。身長に関係なく。中学生になっても生理がこなかった。34kgになった時、自分はもう“デブ”だと思ってました。ヒザを怪我して新体操をやめようと思ってた時期に吉野家とか一蘭でバイトしてたら、まかないで体重が増えて(笑)。その頃に“グラビアやりませんか”ってスカウトされました」

 17歳でグラビアの仕事を始めた。前田日明が手掛ける“不良格闘技”イベント・THE OUTSIDERのラウンドガールだったことも。

「ラウンドガールの経験なんてなかったんですけど、前田さんがおっぱい大きい子が好きらしくて採用されました(笑)。その時につけてもらったキャッチフレーズは“稲毛海岸のスプラッシュマーメイド”でしたね」

 俳優主体の事務所だったので舞台にも出演。プロレスラー役で映画に誘われたことがきっかけでスターダム入門を果たす。映画『チャーリーズ・エンジェル』のキャメロン・ディアスに憧れてアクションの勉強もしていた。

叩かれた「2代目グラレスラー」のキャッチフレーズ

 2014年1月、スターダム5期生として宝城カイリ戦でデビュー。同期には葉月、コグマがいる。26歳と遅いデビュー、精神的にも大人だったからこそ悩みは多かった。「自分は求められているのか」という思いが常に付きまとう。

「デビューしたのが愛川ゆず季さんの引退の翌年。“2代目グラレスラー”というキャッチフレーズをつけられて、まあ叩かれました(笑)」

 プロレスに誘ってくれた人物が新団体を作ることになり、まなせも移籍する。2015年旗揚げのアクトレスガールズだ。女優など芸能人を集めた団体。まなせはキャリア1年ほどだったがコーチも務めた。

「サオちゃん(安納サオリ)、なっちゃん(なつぽい)たち1期生は、デビュー前の練習を付きっきりで見ました。でもベテランの堀田祐美子さんが入ることになって。私が堀田さん以上に教えられることなんてないので“ここにいる意味ってなんだろう”って。団体も“これからまたスターダムと提携するから、お疲れ様”みたいなムードで」

 2017年からはミス東スポの肩書きを引っ提げてDDT系列の東京女子プロレスに参戦。社長(当時)の高木三四郎に「2代目グラレスラーというキャッチフレーズが叩かれて」と相談したら「叩かれるのは届いてる証拠だから大丈夫。どんどんやるといいよ」と言われた。DDTって凄い団体だなと思ったまなせは、東京女子プロレス参戦会見にビキニ姿で登場した。

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