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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
阪神・梅野隆太郎からの助言で「考えを改めた」DeNA山本祐大25歳が語る「正捕手への覚悟」「打撃で意識しているのは…」
posted2024/04/22 11:02
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
JIJI PRESS
昨季からDeNAのスタメンマスクをかぶる機会が増え、正捕手への歩みを見せる山本祐大。ハマの扇の要はどのような野球人生を歩み、今シーズンを迎えたのか。その野球歴と今季の覚悟に迫った。(Number Webインタビュー全2回の第1回)
“正捕手”へ向けた着実な歩み――。
横浜DeNAベイスターズの山本祐大は、実感のこもった口調で、噛みしめるように語る。
「今のところ試合に多く出させてもらっているので、充実感にあふれています。ただ、キャッチャーというのは、勝敗を左右するポジションなので、プレッシャーという部分では、毎日ひしひしと感じています。とはいえ、昨シーズン後半の経験が生きているというか、少なからず落ち着きみたいなものは、自分の中にありますね」
“相棒”東の証言
山本は冷静沈着な表情で言うと、“扇の要”としての矜持を感じさせた。
昨年はブレイクを果たした1年間だった。一昨年までは、主に第2、第3捕手といった立ち位置であったが、プロ6年目の昨季は、チーム最多の52試合でスタメンマスクをかぶり、相手の反応をつぶさに見るリードと自慢の肩でチームを牽引した。さらにドラフト同期であり最多勝、勝率1位のタイトルを獲得した東克樹と組み、リーグの『最優秀バッテリー賞』に選出された。東がヒーローインタビューで常に語った「祐大のおかげ」という台詞は、ファンの間で流行語にもなった。
頼りになる恋女房に対し、3学年上の先輩である東は、感謝を込めつつ更なる成長を促す。
「祐大は、チームの要としてマスクをかぶっていくだろう選手。だから自分のことだけではなく、チームのこともしっかり考えて、周りを見られるようなキャッチャーになってもらいたい。本当、チームの底上げのために頑張ってもらいたいですね」