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“現役最長身”181センチの女子レスラーに変化?「勝ちたいという感情を…」デビュー1周年、スターダム・HANAKOの“ダイナミックな成長”
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2024/04/22 17:01
デビュー1年目最後の試合となった京都・KBSホール大会にて、飯田沙耶にフロントハイキックを放つHANAKO
「先輩のみなさんは“何かあったら頼ってね”と言ってくださるんですけど、なかなかうまくできなくて……。今はユニットがあって、いろいろ相談できる。そこが凄く大きいです」
舞華、白川からは「遠慮しすぎている」という指摘を受けたそうだ。体が大きいからこそ、なかなか前に出られない。目立つことに躊躇してしまう。そういう場合も確かにあるのだ。
「もっと気持ち、特に勝ちたいという感情を出したほうがいいと言われました」
3カ月で8キロ減量…取り組む肉体強化
月山とのNBタッグ挑戦は、まさに気持ちが体を動かした試合だった。体自体も変化している。舞華と同じパーソナルトレーナーのもとで練習を始め、減量にも取り組む。デビュー以降、体重を増やしている印象があったが、今は必要な筋肉を増やしながら体脂肪を減らしている。ユニット入りからの3カ月ほどで8kg減量したそうだ。
「まだ始めたばかりですけど、体幹を鍛えることで相手を担ぐ時の感覚とかいろいろ変化がありました」
今回はベルト奪取ならず。しかし落ち込むこともなかった。
「これで終わりじゃないんだって思えるんですよ。仲間もいるしここから続いていくものがあるんだって」
HANAKOの話を聞いていて、ユニットというものがここまで選手に影響を与えるのかとあらためて感じさせられた。身近なところにお手本がいてメンタルが安定し、そのことで感情表現は強調され、それを研ぎ澄まされた肉体が支える。成長のための理想的な環境を得たわけだ。
4月に入って初の後楽園ホール大会でも好勝負を展開したHANAKOと月山。HANAKOは新日本プロレスの台湾大会にも出場し、スターライト・キッドとのシングル戦でさらに注目を浴びた。デビュー2年目。変化するスターダムの中で、いよいよ大器の本領が発揮されそうだ。