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「水原一平氏がいれば起こり得なかったが…」大谷翔平ドジャース第1号“ホームランボール騒動” 在米プロ通訳の視点は?《過去には観客間で訴訟も》
posted2024/04/11 17:00
text by
奥窪優木Yuki Okukubo
photograph by
Getty Images
「今のところは自分で球場に来て、何かやったり練習したりとかというところで」
現地時間4月8日、ミネソタ州ミネアポリスでツインズとの試合前の囲み取材に応じた際、ドジャースの大谷翔平は元通訳の水原一平氏が解雇されて以降の日常について、そう話した。かつては朝から晩まで水原氏とニコイチだった大谷だが、今は一人で球場入りしているようだ。
一方で「隣に誰かいるかどうかはだいぶ違うと思いますし、そういう意味ではすごくいてくれてよかったなと思います」と、新婚の妻や愛犬・デコピンの存在に支えられていることも明かしている。
事実、大谷のバットは絶好調だ。
4月3日、ドジャー・スタジアムでのジャイアンツ戦の7回第4打席で、移籍後第1号ホームランを放ったのを皮切りに、8日までに5試合連続マルチ安打と3本のホームランを記録している。フィールドの大谷を見る限り、水原ショックの影響をすでに克服したようにも見える。
一方で、ファンとの間では、ちょっとした「行き違い」が発生した。
移籍後、第1号ホームランを巡る「騒動」
右翼席に飛び込んだ移籍後1号のホームランボールを掴んだのは、夫婦で観戦に来ていたドジャースファンの女性、アンバー・ローマンさんだった。
しかしローマンさんは手にした記念球の返還に応じた。大谷は試合後の囲み取材で「ファンの人と話して、いただけるということだったので。僕にとってはすごく特別なボールなので、本当にありがたい」と、ホームランボールを引き渡してくれた女性ファンに感謝を述べた。
ところがその後、SNSでは「大谷が嘘をついている」という批判が渦巻く事態に発展することとなる。ローマンさんが「大谷選手に会いたいと頼んだが、球団側から拒否された」とXに投稿したことがきっかけだ。