ソフトバンクの周東佑京はまだ157盗塁だが、成功率が極めて高いのだ。

　周東佑京/率.849（157盗28死）

　今季の周東は1番で起用されているので200盗塁に到達する可能性がある。そうなると西川を抜いて「200盗塁以上の成功率1位」になるのではないか。

WBCでも抜群の走力を見せた周東。ソフトバンクでもリードオフマンとしての期待がかかる　©Nanae Suzuki

　この記録に関しては、イチローのNPB記録が惜しくて仕方がない。

　イチロー/率.858（199盗33死）

　1試合でいいからNPBの公式戦に出場して走ってから引退してほしかったのだが――周東はイチローの成功率を抜くかもしれない。

200勝へ…石川、田中、ダルはそれぞれあと何勝？

【投手編】
・200勝 過去24人
　石川雅規（ヤ）44歳185勝 あと15勝（今季未登板）
　※日米通算では26人

　田中将大（楽）35歳197勝（NPB119勝MLB78勝）あと3勝（今季未登板）

　ともに未登板だが、2人の投手が大台を目指している。MLBにはもう1人いる。

　ダルビッシュ有（SD）37歳196勝（NPB93勝MLB103勝）あと4勝（今季0勝）
　※SD＝サンディエゴ・パドレス

　NPBだけの200勝は2008年8月4日、中日の山本昌が達成して以降、16年も達成者が出ていない「絶滅危惧種」だ。石川は44歳だが200勝を目指す。

　日米通算では黒田博樹203勝（NPB124勝MLB79勝）、野茂英雄201勝（NPB78勝MLB123勝）と2人が達成している。こちらは順調なら田中、ダルビッシュともに達成しそうだ。

・250セーブ 過去3人、日米通算では4人
　平野佳寿（オ）40歳244S あと6S（今季2S）
　山﨑康晃（De）31歳230S あと20S（今季3S）
　益田直也（ロ）34歳219S あと31S（今季1S）

　平野はMLBで8Sを挙げて、日米通算ではすでに252セーブを挙げている。今季オープン戦では防御率6.00と打ち込まれたものの、シーズンに入ると早くも2セーブ。DeNAは当初、森原康平をクローザーにしたが、山﨑は2週目に昇格して早くも3セーブ。クローザーは経験値が重要なのだろう。

　対照的に、永くロッテのクローザーを務める益田は1セーブを挙げたものの救援失敗もあり、二軍落ちした。30歳を過ぎ、試練の時を迎えるのだろう。

　今季からパドレスの松井裕樹もNPBでは236セーブ、今のところセットアッパーだが、好調であり今後に期待できる。

松井裕樹はメジャーでもクローザーを任される日は来るか　©Nanae Suzuki

・400ホールド 過去に達成者なし
　宮西尚生（日）38歳393H あと7H（今季未登板）

　すでに宮西はNPB最多の393ホールド、2位は元巨人の山口鉄也の273だから、断トツである。昨年も14ホールド。今季はまだ未登板だが、大台突破が期待される。

週間成績セ：250セーブが射程…山崎康晃が3S

【2023年4月1日～7日 週間成績】
〈セ・リーグ〉
・今季成績
　DeNA9試6勝3敗0分 率.667
　中 日9試5勝3敗1分 率.625
　阪 神9試4勝5敗0分 率.444
　巨 人9試4勝5敗0分 率.444
　ヤクルト8試3勝4敗1分 率.429
　広 島8試3勝5敗0分 率.375

・2週目の成績
　中 日6試5勝1敗0分 率.833
　DeNA6試4勝2敗0分 率.667
　阪 神6試3勝3敗0分 率.500
　広 島5試2勝3敗0分 率.400
　巨 人6試2勝4敗0分 率.333
　ヤクルト5試1勝4敗0分 率.200

　先週未勝利だった中日が5勝、2位に躍り出た。ヤクルト、巨人が調子に乗れていない。

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