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進学校の10番「ダメだったら受験するつもりだった」急転プロ入りを実現したスゴい“予習力”とは? 名将ミシャが“合格”と認めた無印高校生

posted2024/02/19 11:03

 
進学校の10番「ダメだったら受験するつもりだった」急転プロ入りを実現したスゴい“予習力”とは? 名将ミシャが“合格”と認めた無印高校生<Number Web> photograph by Takahito Ando

北海道コンサドーレ札幌への加入を発表した名古屋高校・原康介(3年)。仲間たちに祝福され、笑みをこぼした ©︎Takahito Ando

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安藤隆人

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 J1北海道コンサドーレ札幌への加入を発表した名古屋高校3年・原康介。高校サッカー選手権での活躍を契機にプロへの道を切り拓いた高校生の舞台裏に迫った〈全2回の後編〉。

 2024年1月22日。名古屋高校の仲間たちが共通テストを終え、2次試験に向けて勉強に打ち込んでいる頃、原康介は一人、沖縄の地に降り立った。手にはスパイクと、参考書を携えて。

 J1北海道コンサドーレ札幌の沖縄キャンプは1月15日から始まっていた。選手権での活躍が認められ、テスト生として招待された原は活動拠点となるホテルに着くといきなり“一人部屋”に案内された。

 クラブは鈴木智樹スカウトを通じて、2月1日の関西学院大経済学部の試験、8日の中央大学経済学部の試験を受けることを聞いていた。そのため、勉強にもしっかり集中できるように用意されていた。

ミシャサッカーを予習した「分析ノート」

 クラブが施した最大限の配慮に感謝した原は、宿舎に着くと真っ先にノートを開いた。そこには受験勉強の内容ではなく、札幌の分析がびっしりと書かれていた。

「開幕に向けたキャンプ、というクラブにとっても重要な時期に行くので、クラブの規律と方向性を守りながら、自分を出せるようにしようと思いました」

 原は受験勉強の傍で札幌の試合を数試合フルでチェック。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(以下、ミシャ)が考えるサッカーや各ポジションの役割を探っていた。

【次ページ】 学業で培った“予習力”

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