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NBAレイカーズ電撃加入から1年…八村塁またトレード?「ハチムラは動かない」代理人&現地記者が否定も、ウワサが消えない理由
posted2024/02/06 17:00
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
AP/AFLO
「特にレイカーズは(移籍などの)そういう噂が大きい。その中でも大きな勝利が挙げられてよかったです。去年(自分がトレードに)なったばかりで、どういうメンタルで集中していくかもわかっている。そこはうまくできているんじゃないかと思います」
ボストンで行われたセルティックスとの伝統の一戦に勝利した2月1日、ロサンゼルス・レイカーズの八村塁の表情と言葉からは、混沌の中にいる緊張感は伝わってこなかった。ロッカールームで携帯に目をやり、チームメイトたちと楽しそうに言葉を交わしている。取材後に「また(次の遠征地の)ニューヨークで」と声をかけると、「はい、ニューヨークで!」と屈託なく笑顔を返してくる。
しかし――。八村が所属するチームはもう明日にも陣容が少なからず変わっても不思議はない状況にある。
“期待外れ”のシーズンを過ごすレイカーズ
昨季、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで進んで底力を示した伝統チームだが、今季はシーズン中盤まで勝率5割前後をうろうろ。史上初の試みとなったインシーズン賞金トーナメント(NBAカップ)にこそ優勝して溜飲を下げたものの、シーズンももう後半戦に差し掛かった現時点でウェスタンの15チーム中9位と停滞中なのであれば、期待外れと目されても仕方ない。
「僕たちは強いチームには凄く強い。そういう意味ではポテンシャルがあると思うんで、あとはどれだけ維持できるか、コンシステントにできるかっていうのが大事になります。そこはもっと意識していきたいです」
セルティックスに続き、3日にはそれまで9連勝を続けていたニューヨーク・ニックスにも敵地で勝ったのだから、八村の言葉通り、潜在能力はあるのだろう。ただ、この不安定さでは、少なくとも現在のメンバーで上位進出が可能だと信じるのは難しいというのが正直なところである。