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「22歳で野球を諦められてよかった」二郎系ラーメン店主に転身した元ベイスターズ・小林公太32歳が語る「プロ野球選手のセカンドキャリア問題」
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTakuya Sugiyama
posted2024/01/24 11:01
プロ野球を引退しラーメン店主となった小林公太
“プロ野球選手のセカンドキャリア”への思い
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プロ野球選手としては4年間。ラーメン店主としての人生はこれからも続いていく。思い描いていた人生プランとは「全然違うと思います」と語る小林。しかしそれは、ネガティブな意味ではない。
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――プロ野球を経験してからラーメンの世界に転身したのは、プラスだったと思いますか?
小林 そう思いますね。プロ時代に出会った人達が、困ったときに手を貸してくれました。自分は大学には進みませんでしたが、学歴じゃない大事なものを得られたという自負もあります。
こんなことを言ったらおこがましいですけど、野球選手の第二のキャリアとして、ラーメンというのもあるんだよっていうことを示す、一つの道しるべになれたらと思っています。プロ野球選手だから偉いとか凄いとか、僕は思わない。野球をやってお金を稼ぐのも、ラーメンを作ってお金をもらうのも、やってることは変わりないんです。だからこそ、引退しても、一生懸命やればセカンドキャリアは何とかなるよと伝えたいです。
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幼い頃に夢見た競馬の騎手にはなれなかったが、2022年にオープンした東京競馬場店には毎週末、客が行列を作っている。そんな小林の転身を語る上で、欠かせない存在がいる。インタビュー最終回では、妻・片岡安祐美との出会いや現在の夫婦生活について聞いた。