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薬物逮捕から回復中の母が観戦に…BreakingDownの“不良ではない”実力派・外枦保尋斗「負けたらやめる覚悟でした」 プロ対抗戦で生まれたドラマ

posted2023/12/11 17:01

 
薬物逮捕から回復中の母が観戦に…BreakingDownの“不良ではない”実力派・外枦保尋斗「負けたらやめる覚悟でした」 プロ対抗戦で生まれたドラマ<Number Web> photograph by BreakingDown

BreakingDownにて杉本祥に勝利を収めた“実力派”外枦保尋斗(右)

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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BreakingDown

 朝倉未来が発案し、プロデュースする“1分間格闘技”BreakingDown(ブレイキングダウン)は、いま最も注目され、かつ嫌われているファイトイベントだろう。

 人気のきっかけは、YouTubeで配信されるオーディションだ。「ひな壇」に座る常連選手たちに、参戦希望者たちが喧嘩を売る。参戦希望者同士での揉め事も勃発する。舌戦に乱闘。それも含めてのアピールだ。

 アピールといえば“ワル自慢”もある。元暴走族、逮捕歴、服役経験あり。そんな出場者もいて、彼らはやはり目立つのだ。 真面目に格闘技に取り組んでいる人間からしたら「あんな連中と一緒にされたらたまらない」と思って当然だ。

 ましてブレイキングダウンは人気がある。YouTubeの中でも屈指の知名度を誇るコンテンツ。プロ大会ではないのに、選手のコスチュームにはいくつものスポンサーロゴが入る。YouTubeチャンネルだって、ブレイキングダウン出場で登録者数が増える。だから余計に「あんなもの」となる。「大した実力もないくせに」と。 

ブレイキングダウンで実現「プロ対抗戦」

「だったら、プロ選手もブレイキングダウンに出てほしい。利用してもらっていい」

 朝倉未来は以前から言っていた。それが現実の企画になったのが『BreakingDown10』(11月23日)での「プロ対抗戦」だ。会場は初進出にして大会史上最大、3000人規模のさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ。この大舞台で、ブレイキングダウンのトップ選手たちがプロファイターとの試合に挑んだ。

「ブレイキングダウンはずっと賛否両論呼んできたと思うんですけど。一番よく思ってないのは日の目を浴びてない、もっと努力して頑張ってるプロ格闘家だと思ってて」

 対抗戦のカードを決めるオーディションで、未来は言った。賛否両論そのものを、イベントを盛り上げる材料にしたのだ。プロ選手たちはブレイキングダウンを見下す言葉を並べた。

「ブレイキングダウンは格闘技としては見てない。プロの打撃がどういうものかを身をもって教えてやろうかなと」

「ブレイキングダウンは世間では人気ありますけど、格闘技じゃねえぞって思ってて。格闘技というものを僕らが見せられればいいなと思います」

「プロとアマチュアの差は見たら分かる」

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