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韓国監督も脱帽した“侍ジャパン投手陣” 井端監督が評価した3人とは? 5回完全の早川隆久、7回完封の隅田知一郎に…「根本、ヤバイですよ」
posted2023/11/21 17:37
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Getty Images
延長10回、タイブレークの末に宿敵・韓国をくだしてアジアチャンピオンに輝いた井端ジャパン。敗れた韓国のリュ・ジュンイル監督が脱帽したのが、日本の投手陣の力だった。
「同じ150kmでもボールの切れは日本と韓国でやや違うところがあった、韓国にも素晴らしい投手はいますけど、日本の投手は制球も、変化球も素晴らしい。(打ち崩すのが)大変でしたけど、打てた時もあったので、それは良い経験だったと思います」
ライバルの監督をこう唸らせた投手陣の失点は大会を通じてわずかに3点(タイブレークを入れると4点)だけ。投手力を中心にした守りをベースにする日本野球の成果は、24歳以下を中心に結成された今回の侍ジャパンでもしっかりと受け継がれていた。
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その中で特に目を引いたのが、決勝の韓国戦で、試合の流れをしっかり日本に引き戻す役割を演じた2番手の根本悠楓投手(日本ハム)だった。
韓国に2点リードされた5回から先発の今井達也投手(西武)の後を受けてマウンドに上がった。
この回は韓国の3、4番を真っ直ぐとフォークでいずれも遊ゴロ、5番の指名打者、キム・ファジプ内野手はカウント2ボール2ストライクから内角に148kmのストレートをズバッと投げ込んで見逃し三振に仕留めた。そして根本がこの試合初めて韓国の攻撃を三者凡退で退けた直後に飛び出したのが、牧秀悟内野手(DeNA)のソロアーチだったのである。
「流れが悪かったので、流れを変えるくらいのピッチングをしようという思いでマウンドに上がりました」
言葉通りに根本はきっちり日本に流れを引き込み、続く6回も連続三振と遊ゴロで三者凡退。すかさずその裏に日本は佐藤輝明内野手(阪神)の犠牲フライで同点に追いついた。
「2番手で行くことは言われていましたが、何回投げるかは何も聞いていなかったので、とにかく1回、1回という気持ちで打者に向かっていった」
井端監督も認める根本の「ヤバさ」
最終的には7回もマウンドに上がると、先頭打者にセーフティーバントを決められ、送りバントで1死二塁のピンチを背負った。しかし2番のキム・ドヨン内野手をフォークで空振り三振、3番のユン・ドンヒ外野手を遊ゴロに打ちとり3回を1安打無失点、4奪三振という内容で役割を果たした。
「根本、ヤバイですよ」