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松井秀喜「僕らの時代とは違う。本当によくやっている」岡本和真、村上宗隆の“MLB1年目”にレジェンドが本音…本塁打数だけで“比較できない”納得の理由
posted2026/07/27 17:00
野球教室で子供たちに指導する松井秀喜さん
text by

笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
JIJI PRESS
松井秀喜氏と久しぶりにゆっくりと会話をできる時間に恵まれた。彼との関わりは長い。93年に松井が巨人軍に入団した際の巨人担当記者であり、03年のヤンキース移籍後も番記者として随行取材を続けた。彼からは野球の基本に始まり、打者としての心構え、準備、技術、状況打撃、日米の野球の違いなど、野球の細部に至るまで、多くのことを教わり、学んだ。本当に感謝の言葉しかない。その彼が、今回最初に口にした言葉――。
「今は今の野球として(MLBを)見ていますよ」
『今の野球』。95年からMLB取材を続けてきた者として、その変遷はある程度理解しているつもりだが、メジャー10年間で打率.282、175本塁打、760打点を残した日本屈指の打者には、どのように映っているのだろうか。彼に質問を投げかけると、現役時代同様、親切丁寧に、そして優しさを持って答えてくれた。
松井秀喜「二人とも本当によくやっている」
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まず聞いたのは、メジャー1年生の岡本和真、村上宗隆の打撃をどう見ているのか、感じているのか、ということだった。
「二人とも本当によくやっているよね。素晴らしいんじゃないですか。特に岡本選手の守備は素晴らしいね」
岡本の守備をしっかりと讃えるところが松井氏らしかったが、この時点で岡本は22本塁打、村上が20本塁打。松井氏が1年目に残した16本塁打を大きく上回っていた。
早いもので、松井氏のルーキー時代はもう23年も前のことになる。確かに今とは時代、野球が違う。個人的には、松井氏の長打力を含めた打者としての実力は、岡本、村上に劣らないと思っている。だが、シーズンを60試合以上残した時点で本塁打は岡本、村上がゴジラと呼ばれた男を早くも大きく上回っている。この差、違いは何なのか。彼は答えてくれた。
「それこそ、野球の違いじゃないんですか。今の野球は僕らの時代では考えられないほど、ハイテクノロジーという分野では進化していますからね。僕の1年目なんかは投手のことは何も分からず打席に立っていた。打席の中では今までに見たこともないようなボールがバンバン投げられる。大変でしたよ。でも今は、詳細な配球データだけでなく、対戦相手の投手の球を試合前からケージで見ることができる、そして打ち込むことができる。こんな打撃マシンがあるんだからすごい時代ですよ。少なくとも『準備』という点では大きな違いですよね。与えられているものが違うんだから。僕らの時代とは比較できませんよ」

