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[日本代表監督が語る]井端弘和「10年後に続く新しいスタート」
posted2023/11/10 09:02
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Yuki Suenaga
3月のWBCで世界の頂点に立った侍ジャパンが次なる戦いに踏み出す。選手、コーチとして日本代表を支え、日の丸の重みを知る新指揮官。代表を率いる責務や未来志向の選手選考の意図を語った。
大谷翔平がグラブと帽子をぶん投げたWBCのあの歓喜から、半年余りが経過した。11月16日から始まる『アジアプロ野球チャンピオンシップ』(東京ドーム)で新たな侍ジャパンが始動しようとしている。
3年後の2026年にはディフェンディングチャンピオンとして臨む第6回WBCが控え、さらにその2年後の'28年に行われるロサンゼルス五輪で野球とソフトボールが実施されることも決まった。
だが、この2大目標に向けて動き出すチームの監督選任を巡っては、さまざまな名前が新聞報道でも取り沙汰され、難航していることをうかがわせた。その中で最終的にその役割を担うことになったのは、東京五輪で内野守備・走塁コーチとして金メダル獲得に貢献し、アンダー世代のU-12を指揮する井端弘和だった。
しかも監督としての契約は1年毎に更新するというこれまでにないスタイルで、当面は2024年に予定される『WBSCプレミア12』大会まで指揮を執る前提での就任となった。
「迷いました。でも、最終的には強化委員会で自分の名前を出していただき、推してくれる人がいた。僕はプロでの監督経験もないですし、U-12からU-15と色々な経験を積んで、そこから上を目指そうという考えは正直あったんですよ。それを飛び越えてきた感じですね。でもこれも経験ですし、思っている通りにいかないのが人生かな、と。その中で自分自身も成長できればいいと思いました」