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「あぁ、指名漏れか…」ドラフトで“最も嫌われる言葉”から一転《西武6位指名》で叫び声…“史上初でドタバタ”村田怜音の指名ウラ側「ガリバーやん！」

posted2023/10/29 11:02

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田中仰Aogu Tanaka

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　ドラフト会議で西武から6位指名を受けた“伊勢のガリバー”こと村田怜音(れおん)（皇學館大学）。大学史上初のドラフト指名を待つ間、現場でも“史上初の出来事”が続出していた……。「村田怜音のドラフト会議」に密着した。（全2回の2回目／#1へ）

　ドラフト会議の動向を見つめる村田怜音の姿は「この日を楽しみにしていた野球ファン」そのものだった。

　中日の度会隆輝1巡目指名によって会議が始まった。

「6位とか、7位とか……指名されて下位だと思います」

　3時間前に村田が語っていた言葉が思い出される。中日とDeNA、ロッテによる度会の抽選は集中した表情で凝視、阪神による下村海翔の指名には「おおおお」と驚いたような表情を見せる。

　会見場で最も注目される場所に座っていながら、この時間を楽しんでいる……！

　村田だけではない。隣に座る森本進監督（65歳）もそうだ。

　17時15分頃、西舘勇陽をめぐる巨人と日本ハムの抽選がはじまる。

「これ、どっちに行くかなぁ～」

　つづく武内夏暉の抽選時も。

「さぁ、どうなるかなぁ～」

　なるほど、ドラフト候補がいる会場が、必ずしも張り詰めた雰囲気ばかりではないことを知る。

　極めつけは、西武の松井稼頭央監督が武内の交渉権を引き当てた際の一言。

「よっしゃ！　当たった……今日は調子ええど！」

　17時45分頃。12球団の1巡目指名を終える。村田も森本監督も、依然としてリラックスした様子だ。各監督のインタビューに耳を傾けながら、ドラフトの雑感を語り合っている。

　2巡目がはじまる。抽選がないため指名のスピードが上がっていく。会場の後方に座る野球部員3、4年生の反応は、「おおおお！　まじか」とどよめくもの、静かに見つめるものがある。そこにある傾向があることに気づく。

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